人事ノウハウ

経理アウトソーシングとは?メリットとデメリット、委託する際の注意点を解説

2024/06/18

昨今、企業の深刻な人手不足が問題視されています。

特に人手不足が目立つ経理業務効率化のために「経理アウトソーシング」を導入する企業が多いです。

経理アウトソーシングは、経理業務を外部の企業に外注するサービスで、導入により業務の効率化に繋がります。しかし、さまざまなサービスがあるため、どういった選び方をすれば良いか悩んでいる方もいるでしょう。

この記事では、経理アウトソーシングの特徴やメリット、サービス選びのポイントを解説します。

経理アウトソーシングを導入する際の注意点も紹介するので、参考にしてください。

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経理アウトソーシングとは?

企業で行なっている経理業務の一部もしくは全てを、高い専門性を持つ外部企業に委託するサービスが経理アウトソーシングです。「経理BPO」とも呼ばれています。

近年人手不足に悩む企業や、業務効率化を目指す企業で多く導入されています。かかる費用は、委託先の料金体系や依頼する業務内容によって異なるため、予算にあわせて選びましょう。

経理アウトソーシングの種類

経理アウトソーシングの種類は主に以下の2種類にわけられます。

  1. 派遣型
  2. リモート型

派遣型

派遣型は、外注する企業の社員に自社へ来てもらい、業務を委託する方法です。オフィス内に委託先がいるため相談しやすく、情報をスムーズに伝達できる点が魅力です。

重要なデータの外部持ち出しを防ぐと、情報漏えいのリスクを最小限にとどめられます。

ただし、委託する社員が常駐している特性上、後述するリモート型と比較すると、コストがかかる傾向にあると留意しましょう。

リモート型

リモート型は、オンライン上アウトソーシング先の社員との情報のやり取りが発生する点が特徴です。担当者は来社せず、作業は全てリモート上で行われます。

オンライン上で進捗確認をしやすい点がメリットですが、全ての作業をオンライン上で行うため、認識のずれが生じる場合やコミュニケーションが円滑に進まないケースもあります。

リモート型は直接のやり取りではないため、依頼内容を細かく伝えましょう。また、セキュリティ対策がしっかり行われていないと、オンラインでのデータ共有時に情報漏えいする危険性があります。

経理アウトソーシングに適した業務

アウトソーシングに適している業務には、マニュアル化しやすいものやイレギュラー対応が少ないものが多いです。

経理アウトソーシングは、主に以下の業務で導入されています。

  1. 経費精算
  2. 請求書作成
  3. 請求金額と振込金額の照合
  4. 請求書受領
  5. 支払消込
  6. 請求書の電子データ化
  7. 確定申告書の作成
  8. 証憑の受け取り、内容確認
  9. 決算申告
  10. 振込先のマスター登録
  11. 経費データの作成

経理アウトソーシングを導入するメリット

経理アウトソーシングを導入すると、以下のメリットがあります。

  1. コストの削減
  2. 人手不足の解消
  3. コア業務への専念
  4. 法改正などに素早く対応可能
  5. 業務品質の向上
  6. 不正やミスの防止

続いて、導入するメリットを詳しく解説します。

コストの削減

経理アウトソーシングを導入すると、人材費や教育費などのコストを削減できます。

専門的な知識が必要な経理業務を社内だけで賄おうとすると、人材育成に費用がかかります。アウトソーシングの活用により、採用や教育、引き継ぎ費用を抑えられる点がメリットです。

また、経理アウトソーシングは、期間を繁忙期のみに絞っての委託も可能なので、常に社員を雇う状況よりも抑えた費用で経営できます。

人手不足の解消

経理アウトソーシングを活用すると、社内の人手不足の解消に繋がります。外部に委託する際に業務内容を「見える化」するため、気づいていなかったムダな業務を省きやすい点もメリットです。

経理業務は時期によって業務量が変動しやすいですが、繁忙期のたびに、優秀な人材を探して雇うことはなかなか難しいです。一時的に人材が必要な場合も、アウトソーシングを導入すると専門知識を持った即戦力の人材に委託可能です。

コア業務への専念

定型的な経理業務に時間を取られ、ほかの重要な業務に手が回らない場合や、おろそかになってしまうケースも多いです。経理アウトソーシングの活用で、社員がコア業務に専念できます。

コア業務に専念すると、新たな事業の立ち上げや企業戦略の策定などが進めやすくなるため、企業の利益にも繋がります。

法改正などに素早く対応可能

社会保険や税制度は、毎年行われる法改正などによって更新されます。経理担当者は制度変更を把握した上で、業務内容やシステムを変更する必要がありますが、情報収集や理解には膨大な時間と手間がかかります。

経理アウトソーシングサービスを行う会社は、経理に関する最新の情報や専門性の高いノウハウを持っているため、最新の法改正などにも素早く対応可能です。

業務品質の向上

経理アウトソーシング先には、専門知識を有する社員が常駐しています。業務を委託すると、業務品質の向上に期待できるでしょう。

経理業務のノウハウも豊富に持っており、導入すると、教育に費用をかけなくても効率的な業務が可能です。社内だけでは難しい、専門知識に基づいた経理業務が行えるほか、企業にとって有利になる情報を得られる場合もあります。

多くの企業でのプロジェクト実績を持つ経理アウトソーシングを選ぶと、よりパフォーマンス向上に繋がるでしょう。豊富な実績を持つアウトソーシングサービスなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひチェックしてください。

アデコ BPO・アウトソーシングサービスは、25年の歴史と12,000件以上のプロジェクト実績を誇るサービスです。業務品質の向上だけでなく、高いコンサルティング機能により、企業の課題解決へ貢献します。

BPO・アウトソーシングサービス

Adeccoではアウトソーシングサービスを提供しています。25年以上の経験と800名のプロフェッショナルが、お客様の課題発見や解決を図り、業務の最適化を行います。

事務や営業、採用など、幅広い業務に対応しているため、アウトソーシングを導入する際は、ぜひご検討ください。

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不正やミスの防止

経理業務には正確性が求められますが、細かな数値の管理が多く、誤入力やミスが起こりやすい業務でもあります。社内で行うと、専門知識を持つ社員にばかり業務が集中してしまうケースも多いです。

また、多額の金銭が絡む業務も多いため、横領や不正が発生する可能性もあります。経理アウトソーシングの導入により、不正やミスの防止に繋がります。

経理アウトソーシングを導入するデメリット

メリットの多い経理アウトソーシングですが、導入がデメリットになるケースもあります。

  1. 情報漏えいのリスクがある
  2. 社内にノウハウを蓄積できない
  3. 料金が割高になる可能性がある
  4. 経費処理の重複が起こる可能性がある
  5. 対応にタイムラグが発生する

上記のトラブルが発生する可能性を十分に理解し、トラブル防止に努めましょう。

情報漏えいのリスクがある

経理アウトソーシングでは、委託先のスタッフが企業の重要な資料や振込情報などの機密情報を扱うため、情報漏えいのリスクがデメリットとして挙げられます。

代行先が書類を紛失するなど、思わぬトラブルから機密情報が漏えいする可能性もあります。アウトソーシング会社ごとに、セキュリティ対策は異なるため、納得できる対策を行っている会社に委託しましょう。

社内にノウハウを蓄積できない

多くの経理業務を外部に委託してしまうと、経理業務に関するノウハウや知識が社内に蓄積されにくいです。委託業者を変更する際や、委託から自社での運用に戻す場合に、業務の引き継ぎができない点もデメリットとして挙げられます。

そうした事態を防ぐため、どの業務を外部に委託するのか、内容の吟味が大切です。コア業務は自社で行うと、重要な業務のノウハウは蓄積しやすいでしょう。

料金が割高になる可能性がある

経理アウトソーシング会社ごとに料金体系はさまざまで、企業の規模や業務内容によっても異なります。いくつかのサービスを追加すると、料金が割高になる可能性もあり、料金が契約時のネックになる場合も多いです。

社内で経理専門の派遣社員を雇用する方法もありますが、アウトソーシングを導入するメリットとして、育成にかかるコストの削減や離職の心配がない点が挙げられます。繁忙期のみの導入など、企業の状況にあわせて委託できる点も魅力です。

経費処理の重複が起こる可能性がある

社内と委託先で経理業務を分担していると、重複して経理処理が実行されてしまう可能性があります。二重計上は該当取引の売上が倍になるため、計算が合わなくなってしまいます。

対策として、依頼する前に業務内容を見える化し、どこからどこまでを委託するのか明確に伝えましょう。委託する内容を整理して依頼すると、経費処理の重複を防げます。

対応にタイムラグが発生する

経理アウトソーシングは、あらかじめ決められた仕事を委託するため、急な対応が困難な場合があります。

急ぎで対応して欲しい業務がある際、連絡にタイムラグが発生すると、スムーズな業務が困難になってしまいます。営業時間の確認や問い合わせへの対応、トラブル発生時の対応などを事前に確認しましょう。

契約時に委託中の対応内容を確認すると、不安は解消できます。レスポンスの早いアウトソーシングサービスであれば、業務の進捗を把握しやすいです。

経理アウトソーシング先の選び方

経理アウトソーシングサービスを選ぶ際は、以下の選び方のポイントをおさえておくと、自社に合ったサービスを選びやすいです。

  1. 求める業務が委託できるか
  2. コミュニケーションが円滑か
  3. セキュリティ対策が十分か
  4. 内容が費用に見合っているか
  5. 進捗の可視化ができるか

求める業務が委託できるか

対応してくれる業務範囲は、経理アウトソーシング先ごとに異なります。委託したい業務が対象になっているか、業務範囲がしっかりと明確化されているかを確認しましょう。

業務を委託する際は、自社で対応する範囲とアウトソーシングサービスを導入する業務を明確化すると、効率的に業務を進められます。

コミュニケーションが円滑か

急な要望があった際、すぐに対応してもらえるかどうかは重要なポイントです。アウトソーシング会社と緊密にコミュニケーションを取れる環境が整っていると、より円滑に業務を進められます。

急ぎで頼みたい仕事があった場合、スピーディーに対応してもらえるかどうかも事前確認が必要です。委託先からのレスポンスが遅いと業務が滞ってしまい、社内全体に影響がおよぶ可能性があります。

セキュリティ対策が十分か

前述したデメリットでも触れましたが、アウトソーシングは外部の人材に社内の重要な資料や機密情報を共有するため、セキュリティ対策が重要です。

セキュリティポリシーやアクセス制御体制を明確にしている会社を選ぶと良いでしょう。セキュリティ面が心配な場合は、委託会社の社員を派遣して、社外にデータを持ち出させない対策も有効的です。

セキュリティ面に優れたアウトソーシングなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひチェックしてください。

アデコ BPO・アウトソーシングサービスは、個人情報および機密情報を情報保護に関連する規程に基づき適切に管理しており、第三者機関の認証も受けています。

BPO・アウトソーシングサービス

Adeccoではアウトソーシングサービスを提供しています。25年以上の経験と800名のプロフェッショナルが、お客様の課題発見や解決を図り、業務の最適化を行います。

事務や営業、採用など、幅広い業務に対応しているため、アウトソーシングを導入する際は、ぜひご検討ください。

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内容が費用に見合っているか

コスト削減のために経理アウトソーシングを導入したにも関わらず、余計な費用がかかってしまっては本末転倒です。委託できる内容と効果が費用に見合っているか依頼前に確認しましょう。

経理担当者を雇う場合と比較してどれくらいコストを抑えられるか、初期費用も含めて検証するとわかりやすいです。また、費用対効果だけでなく、導入後に受けられるサポートや対応の柔軟性など、費用以外の部分も見合っているか確認しましょう。

進捗の可視化ができるか

作業の進捗状況が透明化していると、互いに業務をスムーズに進められます。特に、リモート型のサービスを選ぶなら、進捗を可視化できるかどうかチェックしましょう。

メールなどを利用して都度報告してもらう方法もありますが、かなり手間がかかります。リアルタイムで進捗確認できるシステムがあると、より確認がスムーズです。

経理アウトソーシングを導入する際の注意点

経理アウトソーシングを導入する際の注意点には、以下があります。

  1. 業務の課題を見える化する
  2. 繁忙期は余裕を持って依頼する
  3. 社内での導入を共有する

業務の課題を見える化する

アウトソーシングを利用する前に、現状の仕事内容やかかっている時間など、問題を見える化しましょう。思わぬところにムダな業務が隠れているとわかり、少ない工程で業務を効率化できる場合もあるでしょう。

業務を洗い出したら、効率化したい業務に優先度をつけ、アウトソーシング先に委託したい内容を正確に伝えてください。委託する業務内容が不明瞭な状況だと、トラブルが発生する可能性があります。

繁忙期は余裕を持って依頼する

年末調整や決算申告など期限が決まった業務は、期限が迫ってから依頼しても難しい場合が多いです。繁忙期は余裕のある日程を組んで依頼しましょう。

また、繁忙期はアウトソーシング会社側にも負荷がかかるため、料金が割増になるケースもあります。急な依頼内容の変更が難しい場合もあり、平常時よりも手続きに時間がかかるでしょう。

社内で導入を共有する

上層部のみが主体となって業務の委託を決めてしまうと、現場から不満が出やすく、計画がうまく進まない場合があります。経理アウトソーシングを利用する場合は、委託する業務内容などは必ず社内で共有してください。

また、今まで該当業務を担当していた社員が、自分の仕事を取り上げられたと感じるケースもあります。導入する経緯やメリットを伝える点も含め、担当者へのフォローを忘れずに行いましょう。

まとめ

経理アウトソーシングとは、高い専門性を持つ外部企業への業務の委託を指します。近年の人手不足により導入する企業が増えており、注目も高まっています。

導入するメリットを感じられるサービスを利用するためにも、何の経理業務を委託するのか明確にし、適したサービスを選ぶことが大切です。委託したい業務が対応範囲内か、費用対効果やコミュニケーションの柔軟性などに注目して選びましょう。

実績豊富なアウトソーシングを探しているなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひ一度チェックしてください。

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