人財躍動化コンサルティング

【人財躍動化コンサルティング活用事例】 新入社員研修4回目の春。楽天野球団らしさ溢れる学びで、現場へ踏み出す土台をつくる

【人財躍動化コンサルティング活用事例】 新入社員研修4回目の春。楽天野球団らしさ溢れる学びで、現場へ踏み出す土台をつくる

東北楽天ゴールデンイーグルス(以下楽天イーグルス)を運営する楽天野球団さまでは、2023年からアデコによる新入社員研修を導入しています。楽天グループ株式会社主催の新入社員研修はあるものの、球団として新入社員をどう受け入れ、現場へ送り出すかが課題となっていました。

ビジネスマナーや社会人としての基礎を伝えるだけでなく、楽天野球団さまの現場で実際に起こりうる「球団あるある」をケースワークに取り入れ、受講者が「自分ごと」として考えられる内容へと磨いてきました。

さらに、1年目で終わる研修ではなく、2年目研修にも展開。過去の受講者にヒアリングを行い、翌年のコンテンツへ反映するなど、現場の実感に近い学びを重ねている点も特徴です。

インタビュー協力

鹿野未来さま

株式会社楽天野球団
コーポレート本部
管理部 人事グループ マネージャー
鹿野未来 様

本田菜摘さま

株式会社楽天野球団
コーポレート本部
管理部 人事グループ
本田菜摘 様

川上桃花さま

株式会社楽天野球団
コーポレート本部
管理部 人事グループ
川上桃花 様

導入前の課題

  • 楽天グループの新入社員研修に参加する一方で、自社ではOJT中心の育成となっており、球団ならではの知識や社会人基礎力を体系的に学ぶ機会を整えたいと考えていました。

Adeccoを選んだ決め手

  • eラーニングでは得にくい一緒に学ぶ感覚を大切にしながら、言語化しきれていない課題までくみ取り、研修内容に落とし込んでくれる提案力が決め手でした。

導入後の成果・効果

  • 新入社員が社会人としての基礎を身につけ、自信を持って現場へ向かえるようになったことに加え、2年目まで継続して成長を見守れる体制づくりにもつながっています。
▲2026年4月に実施された新入社員研修の講師は、アデココンサルティング事業本部 和泉哲郎が担当した。

新入社員研修と、現場へ送り出す責任

國松御社とのお取引が始まったのは2023年です。当時、新入社員育成において、どのような課題を感じていらっしゃったのでしょうか。

鹿野さま元々は楽天グループ主催の新入社員研修でビジネスマナーなどの座学を実施いただき、それが終わってからは球団で各部署のOJT研修を実施するという流れにしていました。しかし、それでは球団職員として必要な知識や考え方をインプットする場が足りないのでは感じるようになり、独自研修の検討を始めました

一方で、私たちにも十分なノウハウがあったわけではありません。さらに、その時期は新卒採用の面接も並行して進めているタイミングです。受け入れ研修を行いながら、採用面接も同時に進めていくのは、なかなか難しい状況でした。

研修の質を高めたいという思いと、人事側のマンパワーの課題。その両方を解消したいと考えたことが、導入のきっかけでした。

國松前年まではeラーニングも活用されていたとのことですが、そこから対人研修へ切り替えた背景には、どのような理由があったのでしょうか。

鹿野さまeラーニングだと、どうしても「一緒に研修を受けている感」が出にくかったんです。受講者によっては早回しでパパパパッと見られてしまうこともありますし、取り組み姿勢によって、学習レベルにも差が出ていました。

もちろん、eラーニングにも良さはあると思います。ただ、新入社員の受け入れ研修として考えた時には、私たちが求めていた形とは少し違うのかなと感じました。そこで、講師の方と直接やり取りしながら学べる、対人の研修へ切り替えていきました。

國松現場へ配属した後、人事と現場の間で、期待値のギャップを感じることもありましたか。

鹿野さま新入社員は、もともとポテンシャルの高い方々でしたので、「ここが足りない」と強く感じていたわけではありません。

ただ、いざ部署に配属されると、電話対応や挨拶の仕方など、研修で学んだけど出来ていなくて先輩社員から指摘されることがありました。新入社員に確認してみると、実は研修中も少し自信がなかった、本社研修は大人数で受けていたので疑問点があっても質問を遠慮してしまったという意見が出てきました。その話から、「ここは配属前の段階で、一度しっかり伝えておかなければいけないんだな」と感じました。

言葉になりきらない課題を、研修の形へ

國松数ある研修会社の中で、アデコに任せようと思っていただいた決め手を教えてください。

鹿野さまこちらが「こういう課題があります」と投げかけた時に、「それなら、こういう研修がよいのではないでしょうか」と返していただく内容が、「あ、確かに」と思えるものが多かったんです。

研修内容を詰めていく時にも感じていますが、こちらがまだうまく言語化できていないものを、整理して言葉にしてくださるところに魅力を感じました。

普段から営業を受ける機会は多いのですが、課題をお話ししても、返ってくる内容に対して「そうじゃないんだよな」と感じることもあります。その中で、アデコさんからは「あ、そうそう、そうなんですよ」と思える返答をいただけていた。それが、お願いしたいと思った大きな理由でした。

國松研修を導入してから、新入社員の皆さんが現場へ向かう時の状態には、どのような変化がありましたか。

本田さま一番困っていたのは、きっと新入社員の方々自身だったのではないかと思うんです。「私たち、どうすればいいの?」と感じる場面が、これまではたくさんあったのではないかと。

そこをアデコさんの力を借りて、社会人としての基礎を固めたうえで、OJT研修も経て現場に向かえるようになりました。新卒の子たちが、少し自信を持った状態で、「ここはできる」と思えるものを持って配属先に行ける。そして、研修で学んだことを活かしながら、現場で「ああでもない、こうでもない」と仕事に取り組める。

その状態をつくれたことは、会社にとっても、新入社員にとっても、私たち人事にとっても、良かったと感じています。

鹿野さま本当に、現場に近い教え方になっていたと思います。

以前は、楽天グループ本社での研修が終わって戻ってきたら、早々に「じゃあOJTに行ってきましょう」という感じで、ある意味そのまま現場に出ていく流れでした。でも今は、現場へ向かう前に、心の準備期間があります。

研修中に同期同士で交流できることも含めて、新入社員にとっては大きいのではないかと思います。

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「球団あるある」なケースワークとリアルな声が、学びを自分ごとに変える

國松研修の中で、特に印象に残っていることはありますか。

鹿野さまやはり、楽天野球団向けにカスタマイズされた研修テキストを作っていただき、それをもとに進めていただいているところが何より大きいです。出来合いのテキストや、どの会社にも共通する内容を教えてもらうだけであれば、極端に言えば自分たちでもできるかもしれません。そうではなく、私たちの状況に合わせて内容を組み立てていただけているところが、すごくいいですし、ありがたいと感じています。

川上さま「球団あるある」を事前にお伝えして作っていただいたケースワークがありましたよね。あれはすごく良かったです。

球団の仕事では、実際に現場に出てみないと分からないこともあります。そういう場面を一度でも聞いておくのと、全く知らないまま遭遇するのとでは、全然違います。

それを私たちから伝えるだけだと、「この会社のあるあるなのかな」で終わってしまうかもしれません。でも、外部の方から「社会人として、こういう場面もあるんだよ」と伝えてもらうことで、新卒のみんなにも説得力を持って届いている感じがしました。作った甲斐があったなと思います。

鹿野さま打ち合わせをしながら、「本当にこんなところまで言っていいのかな」と思うこともあります。でも、お伝えしないと、いいものは絶対にできないと思っているんです。

だから、かなりつつみ隠さずお伝えしています。現場で実際に起きていることや、私たちが感じている課題を共有するからこそ、研修もよりリアルな内容になっているのだと思います。

國松2年目の社員を対象に、「マルチタスク」に関する研修を新たに追加しました。制作にあたって実際に前年の新入社員研修の受講者にヒアリングを行ったことで手ごたえを感じる内容に仕上がったと思います。今の楽天野球団さまの2年目の方々が、何に悩んでいて、その中でも特にマルチタスクで業務を行うことに対しどう捉えているのか。そうしたリアルな声を直接聞けたことで、机上の空論ではない内容に近づけられたと感じています。

鹿野さま本当にリアルですよね。まさに楽天野球団の業務「そのまま」という感じがします。

アデコさんとは、もう同じ人事の一員のような感覚で、いつも研修の振り返りをさせていただいている気がします。そういう関係性があるからこそ、私たちも「実はこんな悩みがあって」と言いやすくなっているのかもしれません。

本田さま1年目だけでなく、2年目も見ていただいているのがいいですよね。研修を一度行っても、そこで終わりではない。一期一会ではないということを、実際に経験できている感じがあります。

新入社員にとっても、「見てもらえているな」「成長を追ってもらえているな」と感じられることは、すごく大きいと思います。

川上さまマルチタスク研修は、本当に良いタイミングで実施できたと思います。2年目を迎え業務が忙しくなる中、「何から手をつければいいのか分からない」というタイミングに、ちょうど重なっていたんです。

研修が終わった時の受講生の表情は、すごく晴れやかでしたね。「今後どうすればいいか、少し分かったかもしれないです」という声も、本人たちから直接聞いています。悩んでいた時期に、かなりピンポイントで届いた研修だったのだと思います。

ユニフォーム姿の営業担当との信頼関係

國松営業担当の加藤とは、どのような関係性を築いていますか?また、初めてお会いしたときの印象を教えてください。

鹿野さま前任からの引継ぎ情報として「ユニフォームを着て、オンライン会議の背景もスタジアムという、すごい人がいるよ。多分びっくりすると思う」と聞いていました(笑)。

実際にお付き合いが始まってからも、毎回本当によくしていただいています。何か「これに困っています」と相談した時に、必要な担当の方をつないで、きちんと場を作ってくださるんです。そこは、すごく助かっています。

川上さま私はオンラインで初めてお会いした時に、「加藤さんは楽天グループの方ですか?」という感じになりました(笑)。

でも、それくらい楽天イーグルスへの熱を持っている方が担当してくださっているのは、やっぱり心強いです。新入社員も、野球が好き、スポーツが好き、この球団を応援しているという理由で入ってくる人が多いと思うんです。

社内全体がこの球団を大切に思っているのはもちろんですが、同じように、お取引先にも球団を愛してくれている人がいる。それは、私たちにとってもすごくうれしいことだと感じています。

加藤私自身、楽天野球団さんとご一緒したいという思いは、最初から本当に強く持っていました。研修を通じて新入社員の皆さんに関われることもそうですし、鹿野さんや本田さん、川上さんと一緒に、毎年少しずつ内容を良くしていけることにも、大きなやりがいを感じています。

これからも、研修だけに限らず、何か課題が出てきた時に「まず相談してみよう」と思っていただける存在でありたいです。

密接な伴走が、育成の可能性を広げる

國松新入社員研修は、今回で4回目の春を迎えました。毎年振り返りを重ねながら、楽天野球団さまの現場に合った形へ、少しずつ更新してきた取り組みだと感じています。今後もぜひより良い研修をご一緒できればと思っています。

鹿野さまぜひ、お願いします。新入社員研修もそうですし、今後はマネジメント研修の必要性なども、ずっと心の中にはあります。

最近は、楽天野球団に一般社員として入社し、そこから初めて管理職になる方も増えてきています。そうすると、マネジメントのノウハウを、自分たちでどこかで身につけていかなければいけない。しかし実際には、そこで四苦八苦している様子も見かけます。

新入社員研修と同じように、必要なタイミングで、必要な学びを届けられる形をつくっていきたいですね。これからも一緒に考えていけたらと思っています。

國松ありがとうございます。楽天野球団さんの現場に合う形を、これからもご一緒に考えていきたいです。

4回目の春まで続いてきた新入社員研修、そして新たに始まった2年目研修は、単なる毎年の恒例行事ではありません。楽天野球団さまの育成を見つめ直し、現場に合った学びを少しずつ磨いていく時間でもありました。
現場の声を聞き、受講者の変化を見つめ、次の研修へつなげていく。その積み重ねが、球団らしい学びを形づくっています。
研修で培われた対話は、今後の人材育成にも広がっていくはずです。楽天野球団さまの現場に根ざした学びを、これからも共に育てていきます。

※本記事は2026年4月13日の取材を元に作成しました。

アデコ株式会社 コンサルタント紹介

國松 陽子
國松 陽子
(アデコ株式会社 コンサルティング事業本部)
加藤 英樹
加藤 英樹
(アデコ株式会社 キーアカウントマネジメント部)

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