人材確保から「将来の主力」育成へ。
東北紙工株式会社さまが実践する、特定技能外国人材の採用・育成・定着
東北紙工株式会社さまは、宮城県仙台市に本社を置き、紙媒体とフィルム包装資材の双方の分野で企画から印刷、加工、出荷までを一貫生産できる総合印刷会社です。
複数の人材会社に相談するなかで、Adeccoの特定技能外国人材紹介サービスを利用するに至った背景とは何だったのでしょうか。
今回は、採用された特定技能外国人材が入社約2ヶ月で夜勤を開始できた背景や、外国人材が安心して働くためのサポート体制について、総務部長の佐々木俊博さま、高清水工場長の佐竹勝典さまにお話を伺いました。
ご依頼者さま:
東北紙工株式会社 取締役 総務部長 佐々木 俊博さま
グラビア事業部 高清水工場 執行役員 工場長 佐竹 勝典さま
担当営業:
アデコ株式会社 キーアカウント事業本部 カスタマーサービス部 菅原 竜一
担当キャリアコーチ:
アデコ株式会社 外国人雇用推進部 グローバルキャリア推進課 ヒルワ ハウダ
導入前の課題
- 日本人を含め、必要な人材を確保することが難しくなっていた
- 技能実習は在留期間に制限があり、業務の習得やスキルアップを進める前に帰国する可能性があった
- 将来的に現場の主力となる人材を、長期的に育成する必要があった
Adeccoを選んだ決め手
- 特定技能外国人材の紹介から面接まで、スピーディーに対応してくれたこと
- 担当者が頻繁に連絡し、採用の進捗を丁寧に確認してくれたこと
- 採用後も、生活面や業務面について継続的に相談・サポートを受けられること
導入後の成果・効果
- 採用したベトナム人材が、入社約2ヶ月という早さで夜勤を開始した
- Adeccoによる入社後の面談や生活面のサポートにより、安心して受け入れを進められた
- インドネシア人材2名の追加採用が決定した
一貫生産体制を強みに事業を展開。将来を見据えた人材確保と組織づくりが課題に
御社の事業内容と強みを教えてください。
佐々木さま:当社は「総合印刷業」として、宮城県仙台市の本社で行うチラシやパンフレット、その他、箱・パッケージなど、紙媒体の印刷全般と、宮城県栗原市の高清水工場で行う食品用などのフィルム包装資材(グラビア印刷)の製造加工の2事業を柱としています。どちらもデザイン・企画から印刷、加工、出荷までを一貫生産できる体制が強みです。
外国人材採用での、お二人のそれぞれの役割を教えてください。
佐々木さま:総務部長として、従業員全般の人事・労務管理を統括しています。技能実習生や特定技能外国人材の採用も私の方が中心に行っています。
佐竹さま:高清水工場の工場長として、フィルム印刷工場の管理を担い、技能実習生や特定技能外国人材の管理にも携わっています。
地域の人材不足に対応。長期的な人材育成を見据え、特定技能の活用を決断
特定技能外国人材を導入される前は、どのような採用課題を抱えていらっしゃいましたか?
佐々木さま:工場のある地域では人口が少なく、日本人を含めて必要な人材を集めることが難しくなっていました。以前は技能実習制度でベトナムからの実習生を受け入れていましたが、この制度では最長でも5年で基本的には帰国してしまいます。
人材面での課題は、現場の仕事を覚え、将来的に主力として活躍できる人材を育成することです。従業員の採用が厳しくなってきた中で、技能実習では在留期間に制限があるため、業務を習得してさらにスキルアップしてもらう前に、帰国の時期を迎える可能性があり、技能実習制度を利用しているだけではなかなか難しいというところがありました。
佐竹さま:現場でも、技能実習では「もう数年長くいてくれれば、もっと仕事を任せられるのに」というもどかしさがありました。特定技能であれば1号で5年、2号を取得すれば期間制限なく働いてもらえます。将来的に長く働いてもらえる人材を育成するため、特定技能の活用を決めました。
Adecco担当者の迅速な対応と、採用後も続くサポート体制を評価
他社エージェントに依頼されていた中、Adeccoを利用するに至った決め手は何だったのでしょうか。
佐々木さま:最大の決め手は、「圧倒的なレスポンスの速さ」です。他社さんも含めて、Adeccoさんにもご相談はしていたのですが、Adeccoさんは母集団も多く、良い人材がいる、とご担当者の菅原さんから頻繁に連絡をいただき、動きも非常に速かったため、助かりました。
特定技能の方や技能実習生の方を採用している中で、送り出し側や採用する前段階のところで、我々の方でもしっかりとした情報、例えば、「この人はこういう人だ」という確かな情報をAdeccoさんから提供いただいていたところも良かったです。
対応の速さや、採用後も相談できるサポート体制に安心感があったことも決め手となり、Adeccoさんに依頼しました。
入社2ヶ月で夜勤を開始。早期に業務を覚えられた背景とは
2026年2月に入社されたベトナム人材2名の現場での働きぶりについて教えてください。
佐竹さま:以前に日本で仕事をした経験があり、ある程度日本語や仕事の進め方を理解していたため、早い段階で業務を覚えてもらうことができました。こうした経験もあり、入社からわずか2ヶ月で夜勤にも入ってもらっています。
現時点ではまだ仕事を覚えてもらっている段階ですが、今後さらにさまざまな業務を任せられるようになることを期待しています。
採用されたベトナム人材に業務を覚えてもらうために工夫されていることを教えてください。
佐竹さま:危険事項や作業のポイントについては、マニュアルの日本語の下にベトナム語を併記したり、翻訳機を使ったりしながら伝えたいことを正確に伝えるようにしています。
このあたりの確認も、Adeccoさんのパーソナルコーチにサポートいただいていて、とても助かっています。
入社後の生活面も支援。Adeccoの「パーソナルコーチ」による安心のサポート
Adeccoの「パーソナルコーチ」による支援体制についてお聞かせください。
佐竹さま:Adeccoさんには、入社前の手続き、市役所などの手続きも含め、こちらとしては受け入れているだけで、それ以外のことは全て対応していただいています。また、入社後の定期面談や困りごとへの対応など、さまざまな面でサポートしてもらっており、助かっています。
パーソナルコーチのヒルワ・ハウダさんは、就労者の生活面や仕事面でトラブルがあると、即座に対応してくれます。就労者、私たち企業の担当者、ヒルワさんが入ったLINEグループを通じてコミュニケーションを図っています。
以前、アパートで雨漏りが発生した際には、管理会社への連絡などをサポートしてもらいました。生活面の困りごとを相談できる体制があることは、外国人材が安心して働くうえで重要だと感じています。
ヒルワさんは、キャリアコーチとして日頃どのような想いを持って就労者に接していますか。
ヒルワ:私が最も大切にしているのは特定技能の方も企業さまも安心して働けるよう、「スピード感をもって対応すること」です。異国でトラブルにあったり突然病気になってしまったりすると、とても不安な気持ちになります。そのため、できるだけ速やかに対応し、彼らの不安を解消できるよう心がけています。
また、就労者、企業の皆さま、Adeccoの3者の間で「報・連・相」が円滑に行われるよう、常に本音を引き出すサポートを心がけています。皆さんから「ヒルワさんがいてくれて本当に良かった。ありがとう。」と言っていただけるときが、私の一番のやりがいです。
外国人材を受け入れるにあたり、社内ではどのような調整を図られましたか?
佐竹さま:外国人材を受け入れる際は、事前に従業員へ受け入れの方針や対応方法を説明しました。「言葉の分からない日本に来て生活・仕事をするので、我々受け入れる側も"同じ立場になった場合を考えながら受け入れてほしい"」と伝えました。
初めて外国人の方を受け入れるので少し構えるところはありましたが、従業員は皆、真摯に受け止め、互いにサポートしながら進めていき、大きな問題はありませんでした。上手く進めるためには、そういった工夫も必要だと思います。
また、日本人の従業員が外国人材の方々を家に招いたり、食事会を開いたりするなど、異文化交流の機会も設けてくれました。こうした交流を通じて、少しずつお互いに打ち解けていくことができたと感じています。しっかりとコミュニケーションを図る、というところが大事だと思います。
フィルム包装事業の拡大と新工場の増設を見据え、長期的な人材育成へ
今後の御社の事業展開と、組織づくりの展望をお聞かせください。
佐々木さま:デジタル化へのシフトが進み、紙媒体の広告宣伝関連の事業が厳しさを増す一方、高清水工場で扱う食品用パッケージなどは需要が安定しています。また、付加価値の高いフィルム包装資材も多くあります。
生産キャパシティーを高めるため、新工場の増設に向けた話も進めています。そのためには、必要な人材を確保し、長期的に育成していくことが重要です。
今後もベトナムやインドネシアを中心とした意欲あふれる外国人材を、工場の主軸として積極的に採用・育成していく方針です。
具体的には、特定技能2号への移行も視野に入れています。特定技能2号は通算在留期間に上限がないため、長期的に日本でキャリアを築いてもらえる可能性があります。2号への移行も見据えて採用し、将来の当社の主力を担う人材として育成していくことが、今後の成長に向けて重要だと考えています。
佐竹さま:今後、インドネシア人材2名を受け入れます。宮城県はインドネシア政府と連携した外国人材の受け入れ促進に積極的に取り組んでおり、日本で働きたいインドネシア人材が増えていることなども背景にあり、新たな受け入れを決めました。
これから、インドネシア語のあいさつを学んだり、ベトナムと同じようにマニュアルにインドネシア語の併記を進める予定です。また、宗教面にも配慮したりしながら、Adeccoさんと受け入れ準備の打ち合わせをしながら進めていきたいと考えています。
将来的には、国籍にかかわらず、成長した人材に責任ある仕事を任せられる体制をつくりたいと考えています。外国人材のなかからも、現場をまとめたり、後輩を指導したりできる人材が育ってくれればと期待しています。
外国人材の採用を検討している企業に向けて、メッセージをお願いします。
佐々木さま:5年ほど前にはじめて外国人材を受け入れる際は、さまざまな不安がありました。実際に外国人材を受け入れている企業を訪問し、受け入れの状況や課題について話を聞いたこともあります。
しかし、実際に受け入れてみると、真面目に仕事に取り組み、教えたことをしっかり実践してくれました。外国人材だからという理由だけで、最初から構えてしまうのは、もったいないことだと感じています。
製造業では、機械化や自動化を進めても、人材は必要です。国籍を問わず、自社に必要な人材を確保する方法のひとつとして制度などを活用し、外国人材の採用を進めても良いのではないでしょうか。
佐竹さま:日本はこれから高齢化社会が進み、私たちの工場がある地域のように、人口が少なく、人材を集めることが難しい地域では、若い外国人材に働いてもらうことが力になります。特定技能であれば長期的に働いてもらえる可能性もあるため、企業にとってもメリットがあると感じています。
一方で、外国人材は言葉や生活環境の違いから不安を抱えることもあります。受け入れ側が相手の立場を理解し、密にコミュニケーションを図り、仕事や生活面で必要なサポートを行うことが大切です。Adeccoさんのキャリアコーチによるサポートのように、安心して働ける環境を整えていくことが重要だと思います。
担当者コメント
東北紙工株式会社様との取り組みで特に印象に残っているのは、単なる人材確保ではなく、「将来の現場を支える人材を育成したい」という明確なビジョンをお持ちだったことです。
ご相談当初から長期的な人材育成を見据えたお話を伺い、その想いに応えるべく、候補者の経験や適性を丁寧にお伝えしながら採用活動を進めました。
採用されたベトナム人材が短期間で現場に適応し、夜勤業務まで任されるようになったことは、企業様の受入体制とご本人の努力が実を結んだ結果だと感じています。
今後も外国人材が安心して活躍できる環境づくりを支援し、企業様の成長に貢献してまいります。
アデコ株式会社 キーアカウント事業本部 カスタマーサービス部 菅原 竜一
※本内容は、2026年8月時点の取材にもとづき掲載しています。
その他のお役立ち情報



