アウトソーシング

【RPO導入事例】8年間の伴走で築いた同じ会社の仲間のような信頼関係/コロナ禍を乗り越え、採用業務の枠を超えた組織づくりへ

【RPO導入事例】8年間の伴走で築いた同じ会社の仲間のような信頼関係/コロナ禍を乗り越え、採用業務の枠を超えた組織づくりへ(キリンアンドコミュニケーションズさま)
【RPO導入事例】8年間の伴走で築いた同じ会社の仲間のような信頼関係/コロナ禍を乗り越え、採用業務の枠を超えた組織づくりへ(キリンアンドコミュニケーションズさま)

キリングループの情報発信基地として、全国の工場見学ツアーやファクトリーショップのお客様相談室などの運営を通じ、グループ全体の広報活動に貢献する、キリンアンドコミュニケーションズ株式会社さま(以下:K&C)では、2018年よりアデコのRPO(Recruitment Process Outsourcing・採用代行)サービスをご利用いただいています。工場見学ツアーガイド、ショップスタッフ、本社人材など、幅広い職種の採用を8年にわたりご支援してきました。

今回は、経営企画部人財開発室の堀米さま、蒲谷さま、藤田さまにお集まりいただき、コロナ禍という大きな困難を共に乗り越えてきた歩みや、採用を通じた組織づくりへの想いについてお話を伺いました。

インタビュー協力

堀米 恵美子さま

キリンアンドコミュニケーションズ株式会社
経営企画部長 経営企画部 人財開発室長
堀米 恵美子さま

蒲谷 貴子さま

キリンアンドコミュニケーションズ株式会社
経営企画部 人財開発室 工場広報事業部
蒲谷 貴子さま

藤田 理栄さま

キリンアンドコミュニケーションズ株式会社
工場広報事業部 企画担当
藤田 理栄さま

Adecco担当者

加藤 司

アデコ株式会社
キーアカウントマネジメント事業本部 キーアカウントマネジメント部 Key Account Manager
加藤 司

※役職は2026年1月現在のものです。

導入前の課題

  • コア業務に取り組む時間の捻出
  • 採用戦略立案

Adeccoを選んだ決め手

  • サービス導入実績
  • 採用に関する専門知識
  • 顧客視点のサービス提供

導入後の成果・効果

  • 全社的に平準化したプロセス策定
  • 募集ポジション訴求力の再評価
  • 時勢変容に適応する採用体制構築

採用業務の効率化から、専門知識を活かした戦略的パートナーシップへ

まず、堀米さまのこれまでのご経歴を教えていただけますか?

堀米さま社歴は25年になります。ビール工場見学の業務に長年携わってきました。
事業所の立ち上げや人材育成、研修講師などを8年ほど経験した後、福岡工場に転勤してサブマネージャーとして現場運営にも関わりました。
その後、工場内ショップ事業で商品開発・店舗運営を約10年、そして工場見学ツアー企画を3年ほど担当しました。
2025年からは経営企画部人財開発室で、事業計画の作成、リスク管理、AI・デジタル推進といったICT関連、そして人材戦略の企画立案、研修内容の検討、採用業務全般、組織風土醸成など、幅広く担当しています。

経営企画として人事業務も担われているとのことですが、アデコのRPOサービスについて、どのような印象をお持ちでしょうか?

堀米さま非常に煩雑だった業務が効率化されました。それまでは採用未経験者が担当していたので、他企業がどうしているか、採用市場がどういう状況なのかといった知識があまりない中で業務を遂行していました。
アデコの皆さんが培ってきたノウハウや知見、採用市場トレンドなど、専門家ないしプロのご意見やご提案をいただけるというところが非常に助かっています。
以前は自分で求人票を作り、ハローワークまで行って……、という作業をしていたので、その時と比べてだいぶ変わったなという印象を受けていました。

蒲谷さまは2025年1月に経営企画部に異動されたとのことですが、ご異動前はどのような業務を担当されていたのでしょうか?

蒲谷さま2004年に入社して、2024年12月まで工場でガイドとして勤務していました。2025年1月から経営企画部に異動となって、約1年採用業務を担当させていただいています。まだまだわからないことばかりで、先輩たちに聞きながらなんとかやってきました。
現在は経営企画部と工場広報事業部を兼務し、他に担当している適性飲酒セミナー等を併せ業務しております。

堀米さま彼女は現場の運営をずっとやってきましたので、ガイドの大変さやどういう人材が欲しいかということを一番知っています。採用業務をする中でも、その知識や経験がすごく活かされていると思っています。

コロナ禍という困難を共に乗り越えた8年間

着任された時に、どのような課題を感じられましたか?

堀米さまコロナ禍により接客業があまり好まれなくなったという状況が発生し、採用が非常に難しくなったという話は聞いていました。困難な状況が通常の状態だということを認識し、どうすれば仕事の魅力をお伝えできるか工夫をするなどで少しでも採用率を上げていく必要があるなと感じていました。
もう一つの課題としては、離職率を下げること。魅力をきちんと伝えて、長く勤めていただけるような、よりマッチングした採用をどれだけできるかが非常に大事だと思っています。

蒲谷さま私も現場が長いので、定着させるということがすごく重要だと感じています。魅力がなければ退職し、また採用をかけての繰り返し。せっかく良い人材に入っていただいたら、長く働いてほしいと強く思っているため、採用業務と絡めて現場でできる施策を導入していかなければならないと思っています。

アデコにおいてRPOをご支援してきた8年間でも、様々な変化がありましたね。特に印象に残っている出来事や取り組みについてお聞かせいただけますか?

堀米さま採用管理システムを変更した際は、採用部門マネージャー向けに説明会を開催いただき、非常に助かりました。
また、対象事業部が拡大した際には、事業部ごとの業務内容や採用状況への深い理解とともに全社的に平準化したプロセスづくりに尽力いただきました。
コロナ禍では工場見学がストップしたり、再開後もアルバイトスタッフが多く退職したりと、元の人数に戻していくのは大変だったと聞いています。
色々なことが起こった8年間でしたが、同じ会社の従業員・仲間のような存在で、パートナーとして寄り添って、一緒に歩んできていただいたなと感じています。

蒲谷さま会社のことを本当によく理解してくださっているので、いろいろなお話をする中でも、説明があまり必要ありません。とてもコミュニケーションが図りやすく、同じ会社の仲間なんじゃないかなと錯覚するくらいです(笑)。

求人票プロジェクトが明かした、従業員の「働く誇り」

求人票のリニューアルプロジェクトについて、お聞かせください。

堀米さま私どもだとなかなか思いつかないような新しい試みを提案していただいて非常にありがたかったです。直接的な採用効果というよりも副産物として大きな収穫だったのは、ヒアリングを通じガイドたちの声を深掘りできた点です。あえて第三者の立場から実施したことで、仲間との一体感や信頼感といった業務の魅力を含め、率直な意見や本心を引き出すことができました。これらのフィードバックを強みとして捉え、より積極的に発信し、組織風土の醸成にも活かしていけるのではないかと感じました。

加藤(アデコ)従業員の皆さまが働く誇りを持つことは、定着の観点でも非常に重要だと考えています。採用業務は単なる入口ではなく、退職に至るまで一貫してカルチャーを形成していくことが欠かせません。
この働く誇りやカルチャーにフォーカスを当てながら定着を上げていく仕掛けの下地ができたのではないかなと思います。

堀米さまやはり採用が非常に難しい状況の中では、ご提案をいただきながら色々な新しい取組みやトライアルをしていくことが大事です。トライ&エラーでまずやってみて、もしうまくいかなくても別の方法でやってみることが必要だと思っています。

「お客様の笑顔のために」を体現する、自発的な学びの文化

K&Cさまのカルチャーについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

堀米さま経営理念に「お客様の笑顔のために」と掲げられている通り、私たち一人ひとりの業務がお客様の笑顔につながるようにという意識を持っています。それが組織風土の根底として活きているのかなと思います。

蒲谷さまガイド職は「ありたい姿」が明文化されています。なぜ人が介在してナレーションを行うのかということを丁寧に伝えるようにしています。機械音声の方が聞きやすいかもしれませんが、そこに一人ひとりの個性やコミュニケーションが生まれ、よりお客様に感動を与えることができるという私たちの信念を研修で必ず触れています。

堀米さまもう一つお伝えすると、私たちの仕事はキリングループの中でほぼ唯一の「お客様とのリアルでのタッチポイント」が生まれる場所です。非常に重要な役割を担っているという意識を持ち、キリンを代表してお客様と接している、対応しているという気持ちはみんな持っていると思います。

横浜工場に伺った際にも感じましたが、最近はインバウンドのお客様も増えていると伺っています。

蒲谷さまはい、最近は外国からのお客様も非常に増えていることから、外国語対応にも力を入れています。現場スタッフやガイドたちが、各言語での挨拶などを自発的に勉強しています。とある工場では受付から出口まで、日常会話はスムーズにコミュニケーションできるレベルに達しています。久しぶりに現場に行くと、その進化に驚くくらいです。

自主的な勉強会が開催されているのですね。

蒲谷さまガイドたちがグループで定期的に勉強会を開催して、社会貢献や企業の成長について知識を深めていることなど、よく耳にしています。

素晴らしい自発的な文化ですね。工場によってもカラーが違うのでしょうか?

堀米さまはい、事業所一つひとつカラーが違います。人数が多いところ、少ないところなど様々な特徴がありますが、マネージャーのカラーやガイドのキャラクター、地域柄もあり、それぞれ個性が際立っています。

これからの採用課題と、アデコへの期待

今後の課題や期待について教えてください。

堀米さま採用状況に大きな地域差が出ています。駅からのアクセスなど決して立地が良いとは限らない工場は顕著に採用が難しくなっています。そういった厳しいエリアをどう攻略していくかが課題です。
また、求人票も状況に合わせてブラッシュアップしていきたいと思っています。せっかくみんなで一生懸命考えたものですし、より良いものにしていけたら。
そして冒頭にも申し上げた通り、採用の間口を広めるところもそうですが、定着率についても一緒にご相談しながら進めていけたらと思っています。

蒲谷さま私も同じ思いです。まだまだいろいろな施策やできること、ご提案いただけることがあるのではないかと期待しています。自分たちではなかなか思いつかないようなことも、いろいろご提案いただけるので、一緒にタッグを組んでやっていきたいです。

加藤(アデコ)採用状況は年々変化していますので、全体の市場トレンドをいち早く把握しながら、ご提案を続けていきたいと思います。また、立地条件が理由で採用が難しい地域については、他の製造業のお客様でも同様の課題に直面しています。そこでのご支援で得た知見を踏まえ、御社でも活かせる解決策を検討していきたいと考えています。

堀米さまトライ&エラーで、いろいろな部分で検討していく必要がありますね。待遇面でもう少し魅力あるものにできないかとか。

最後に、アデコに対する期待などあればお願いします。

堀米さま専門家としての知見や市場トレンド情報から、新しいご提案をいただくこと。そして密にコミュニケーションを取り、ご相談をさせていただきながら進めていけたらと思っています。今でもいろいろな相談にすぐにお答えいただいて本当に助かっているので、引き続きこのようなパートナーシップを築いていけたらと思います。

蒲谷さまチャレンジングな状況が生じた際など、その都度ご相談のうえ進めさせていただけると、とても心強いです。柔軟に対応してくださっているので、引き続きよろしくお願いいたします。

藤田さまプロとしてのご提案だけでなく、給与や契約形態への期待といった候補者トレンドをストレートに言っていただいたことが給与規定の変更や正社員登用の仕組みへ繋がったケースもあり、業務効率化にもつながっています。採用といった局面だけではなく、会社の仕組みにも影響しているので、本当に非常に頼もしく思っております。

加藤(アデコ)この8年という長い年月を、K&Cさまと共に歩ませていただく中で、私たちの関係は単なる「発注者と受注者」という枠を超え、まるで同じ会社の仲間のように感じられるほど深い信頼関係を築くことができたと実感しています。

コロナ禍という未曾有の困難を一緒に乗り越えてきた経験は、私にとっても大きな財産です。採用という枠にとどまらず、組織文化の醸成や従業員の定着にまで視野を広げた取り組みへと共に歩みを進めてこられたことは、まさに真のパートナーシップの姿だと感じています。

「お客様の笑顔のために」という経営理念のもと、自発的に学び、成長を続けていらっしゃる皆さまの姿勢は、非常に魅力的で強い組織文化の土台になっていると感じています。その魅力を採用活動でどう伝え、どのように採用成果や定着につなげていくか――。
今後もその取り組みに寄り添いながら、より良い形でご支援を続けていきたいと考えています。

※本内容は、2026年1月時点の取材にもとづき掲載しています。

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