語学・コミュニケーション

日本語講座 間違いやすい慣用句2

英語で書くビジネスメールの一般的な構成の中で、 敬辞について学びます。

01. 誤った表現例
担当の方は口を濁していらっしゃいました。

01. 正しい表現例
担当の方は言葉を濁していらっしゃいました。

はっきり言わずにあいまいにすることは、「言葉を濁す」。文化庁の平成17年度調査では、間違った言い方「口を濁す」を使う人が27.6%でした。

02. 誤った表現例
かんぱつ(間髪)をいれずにおっしゃいました。

02. 正しい表現例
かん(間)、はつ(髪)をいれずにおっしゃいました。

「かんぱつをいれず」と言う人が増えていますが、正しくは「かん、はつをいれず」です。間に髪の毛一筋も入れることができない意から生まれた言葉です。

03. 誤った表現例
長年一緒に仕事をしてきたので気が置ける人です。

03. 正しい表現例
長年一緒に仕事をしてきたので気が置けない人です。

「気が置けない人」は、「緊張したり遠慮したりする必要がなく、打ち解けられる人」という意味。「気が許せない、油断できない」という意味で使うのは誤りです。

04. 誤った表現例
今回の件で明るみになったのは○○です。

04. 正しい表現例
今回の件で明るみに出たのは○○です。

「明るみになる」は、「明るみに出る」と「明らかになる」の混交表現です。「明るみ」は表立った所、公の場という意味です。「明るみになる」は誤用です。

「ら抜き言葉」

東京の企業経営者や管理職の方を対象に講演をする機会があります。講演後、必ず話題に上るのが「ら抜き言葉」です。「ら抜き言葉」とは、本来「見られる」「来られる」「出られる」と言うべきところを「見れる」「来れる」「出れる」と「ら」を抜いた言葉のことです。

「ら抜き言葉を使う人とは取り引きする気がなくなる」「会話を続けるのも嫌になる」などと、非常に厳しい意見を持つ経営者や管理職の方が多く、驚きます。国立国語研究所の調査によると、「ら抜き言葉」は中国、四国、中部地方で使われることが多いようですが、特に関東出身の人の中には強い抵抗感を持つ人もいることを心に留めておいたほうがよさそうです。

Profile

監修:山岸弘子
NHK学園「通信敬語講座」専任講師。航空会社接遇資料作成協力、TVクイズ番組敬語問題監修にも携わり、研修、講演を全国で行う。著書に『敬語のルール』(明日香出版社)など、多数。

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