Created at: :
日本のお盆とは?意味や何をする行事なのかをわかりやすく解説
「お盆(おぼん)」は、夏にある日本の行事です。お盆には日本だけの習慣が多いため、はじめて日本でお盆を過ごす外国人の方にとってはわからないことがあるかもしれません。
お盆休み(おぼんやすみ)の期間には、お祭りや花火大会など、外国人の方も楽しめるイベントがたくさんあります。
この記事では、お盆にどんなことをするのかや、外国人の方も楽しめるお盆のイベントについてわかりやすく紹介します。
お盆の時期を日本で過ごす外国人の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
日本の「お盆」とはどんな行事ですか?
お盆(おぼん)は、日本の伝統的な行事です。お盆には、亡くなった家族や先祖(ancestor)の魂(spirit)が帰ってくるといわれています。お盆は、帰ってくる先祖の魂を、家族で迎える期間です。
先祖とは、父親や母親の両親や、さらにずっと前に生きていた家族のことです。お盆の時期は、会社によっては3日~4日くらい休みになることがあります。
お盆になると、実家へ帰ったり、家族や親戚と集まって過ごしたりする人が多くいます。また、お盆休みを利用して旅行に出かける人もいます。実家へ帰る人は、お墓参りをしたり、家族と集まったりして過ごします。
日本の「お盆」の意味や由来
お盆の由来(origin)は、仏教(buddhism)の教えにあるといわれています。
仏教は、お釈迦様が開いた宗教(religion)です。
「お盆」という名前は、仏教の行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」からきたといわれています。
仏教には、お釈迦様の弟子が亡くなった母親のために供養をしたという話があります。この話がお盆の由来のひとつとされています。供養とは、亡くなった人の幸せを祈ることです。
仏教の考え方と、日本の先祖を大切にする文化が混ざって、現在のお盆になりました。
お盆が日本で大切にされている理由
日本には、昔から先祖を大切にする考え方がありました。
もともと日本にあった「先祖を大切にする」という考え方と、仏教の考え方が結び付き、現在のお盆になったといわれていました。
「夏季休暇」「お盆休み」「有給」の意味の違い
日本の会社では、夏季休暇(かききゅうか)や有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)など、お盆休み以外にもいろいろな休みがあります。
それぞれの違いをわかりやすく紹介すると以下のとおりです。
| 夏季休暇 | お盆休み | 有給休暇 | |
|---|---|---|---|
| 法律上のルール | なし | なし | あり |
| 休みを取る方法 | 会社のルールによって違う | 会社のルールによって違う | 働いている人が申請する |
| 休み中の給与 | 会社によって違う | 会社によって違う | 休んでも給与が支払われる |
| 休みの日数 | 会社によって違う | 会社によって違う | 法律でルールが決められている |
お盆の時期になると、会社が休みになることがあります。お盆の時期の休み期間は、「お盆休み(おぼんやすみ)」と呼ばれます。
お盆休みは、法律で決められている休みではありません。お盆休みがあるかどうかは、会社によって異なります。
「夏季休暇(かききゅうか)」は、夏の時期にもらえる特別な休みのことです。夏季休暇も法律で決まっている休みではありません。夏季休暇も会社が決める休みです。夏季休暇があるかどうかも、会社によって異なります。
「有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)」は、日本の法律で決められている休みのことです。「有給」とは、給料があるという意味です。つまり、有給休暇で休むときは、給料をもらいながら休むことができます。
有給休暇は、働いた期間に応じてもらえる日数が増えます。たとえば、長く同じ会社で働いた人ほど、多くの有給休暇がもらえます。
有給休暇は、原則として自分が希望した日に取れます。ただし、仕事に大きな影響がある場合は、会社から別の日を相談されることがあります。
お盆休みの日数は会社によって違います。8月13日から16日ごろを休みにする会社もあります。夏季休暇の日数や時期は会社によって違いますが、7月から8月の終わりまでの間に、5日くらいもらえる休みです。
夏季休暇の日数や取得できる時期は、会社によって異なります。多くの会社では、「お盆の4日間を夏季休暇にします」と、お盆休みと夏季休暇を一緒にしています。
お盆の期間はいつですか?
お盆は、多くの地域で8月13日から8月16日までです。しかし、お盆の期間は地域によって違う場合があります。
「7月13日から7月15日または7月16日」「7月の終わりごろ」「8月の終わりごろ」と、地域によって違う場合があるため注意しましょう。
お盆では何をしますか?
お盆で主にすることは以下のとおりです。
- お墓参り(おはかまいり)をする
- お仏壇(ぶつだん)や盆棚(ぼんだな)にお供え物や飾り付けをする
- 迎え火・送り火をする
- 家族や親戚が集まる
- 地域で行われるお盆のイベントに参加する
それぞれわかりやすく紹介します。
お墓参りをする
お盆には、多くの人がお墓参り(おはかまいり)をします。お墓(grave)は、亡くなった家族や先祖をまつる場所です。
お盆には、家族で先祖のお墓に行って、お墓をきれいに掃除します。お墓の掃除をしたあとに、お花や線香(せんこう)を供えます。線香とは、香りの出る細いお香(incense sticks)のことです。
お墓をきれいにして、お供えをしたら、手をあわせて祈ります。お墓参りには、亡くなった人への感謝や敬意(けいい、respect)を伝える意味があります。
お盆のお墓参りは、日本の伝統的な行事のひとつです。
お仏壇や盆棚にお供え物や飾り付けをする
多くの家庭では、お盆に仏壇(ぶつだん)や盆棚(ぼんだな)に飾り付けをします。仏壇は、家のなかにある、先祖のための棚(たな、shelf)のことです。
盆棚は、お盆のときだけ作る特別な棚です。仏壇や盆棚には、フルーツやお菓子、飲み物をお供え(おそなえ)します。お供えとは、先祖への感謝の気持ちを表すために、食べ物や飲み物を置くことです。
仏壇や盆棚に、お花や提灯(ちょうちん)を飾る家庭もあります。提灯とは、なかに明かりを入れる飾りのことです。
仏壇や盆棚のお供えや飾り付けには、お盆に帰ってくる先祖を歓迎(welcome)する意味があります。
仏壇や盆棚のお供えや飾り付けをしたあと、僧侶(monk)を家に呼んで、お経(Buddhist sutra)を読んでもらうこともあります。
お経は、先祖に感謝や祈りを伝えるために行うものです。
迎え火・送り火をする
お盆には、迎え火(むかえび)や送り火(おくりび)を行う地域があります。
迎え火は、お盆の始まりにつける火のことです。迎え火には、ご先祖の魂が家まで道を迷わずに、来られるように、目印として火をつけます。
送り火は、お盆の終わりにつける火のことです。送り火には、ご先祖の魂を見送ることです。
迎え火や送り火のときは、火を使わないかわりに、提灯(ちょうちん)を飾ることもあります。提灯は、なかに電球やろうそくなど、光るものが入った日本の伝統的なライトのことです。
家族や親戚が集まる
お盆には、多くの人が実家(じっか)へ帰って家族や親戚と過ごします。また、お盆休みを利用して、国内旅行や海外旅行を楽しむ人もいます。実家とは、自分が育った家のことです。
実家へ帰る人は、家族や親戚と食事をしたり、一緒にお墓参りに行ったりして過ごすことが一般的です。
地域で行われるお盆のイベントに参加する
お盆の時期には、地域ごとにさまざまな行事が開かれます。多くの地域では、盆踊り(ぼんおどり)が行われます。盆踊りとは、音楽にあわせて輪になって踊る日本の伝統的な踊りのことです。
地域によっては、お盆にあわせて「お祭り」や「花火大会(はなびたいかい)」を開くこともあります。お盆のイベントは、こどもから大人まで、多くの人が参加します。
お盆に行われる日本の行事や風習
日本のお盆で行われる主な行事や風習(customs)は以下のとおりです。
- 精霊馬(しょうりょううま)
- 盆踊り(ぼんおどり)
- 灯籠流し(とうろうながし)
- 花火大会(はなびたいかい)
それぞれわかりやすく紹介します。
精霊馬(しょうりょううま)
精霊馬とは、お盆に飾る伝統的な飾りのことです。野菜のきゅうりやナスを使って、牛や馬の形を作ります。
きゅうりで作る馬には、先祖の魂がはやく家へ来られるようにという願いが込められています。ナスで作る牛には、先祖の魂がゆっくり帰れるようにという願いが込められています。
多くの家庭では、仏壇や盆棚に精霊馬を飾ります。地域によって、精霊馬の形や意味が少し違うこともあります。
精霊馬は、先祖を迎えたり、見送ったりするために行われる、日本の文化的な習慣です。
盆踊り(ぼんおどり)
盆踊り(ぼんおどり)とは、お盆の時期に行う伝統的な踊りのことです。盆踊りは、お盆の時期になると、地域の広場や公園で行われます。
盆踊りでは、音楽にあわせて輪になり、同じ動きを繰り返して踊ります。踊りは難しくないため、こどもや外国人の方でも参加しやすいでしょう。
盆踊りには、先祖の魂を供養する意味があります。今では、盆踊りは地域の人たちが一緒に楽しむためのイベントになっています。
浴衣を着て盆踊りに参加する人も多くいます。盆踊りは、お盆を代表する行事のひとつです。
灯籠流し(とうろうながし)
灯籠流し(とうろうながし)は、お盆の終わりごろに行う行事です。灯籠(とうろう)とは、なかにろうそくや明かりを入れる小さな箱のことです。
明かりをつけた灯籠を川や海に流すことを「灯籠流し」といいます。灯籠流しは「送り火(おくりび)」の意味があり、先祖の魂を死後の世界に送り出すための行事です。
灯籠流しでは、川を流れる灯籠の美しい景色が見られます。しかし、最近では環境の問題から灯籠流しをする地域が少なくなっています。
環境に悪い影響を与えない方法に変えて、灯籠流しを行う地域もあります。
花火大会(はなびたいかい)
花火大会は、お盆の時期に各地で開かれる人気のイベントです。
花火大会は、お盆の時期だけに行われる行事ではありません。しかし、お盆休みにあわせて開催されることが多いです。
一部の地域では、花火が「送り火」や「迎え火」としての意味を持っているとされています。お盆には実家に帰る人が多いため、家族や友人と一緒に花火を見る人も多くいます。
お盆を英語で説明するとどうなりますか?
英語でお盆を説明すると以下のとおりです。
「Obon is a traditional Japanese event to honor and welcome the spirits of ancestors.」
お盆に似ている海外の行事
日本以外でも、先祖に感謝したり、祈ったりする行事があります。日本のお盆に近い海外の行事は以下のとおりです。
| 国 | 行事の名前 |
|---|---|
| 中国 | 清明節(Qingming Festival) |
| 韓国 | 秋夕(Chuseok) |
| メキシコ | 死者の日(Día de los Muertos) |
| フィリピン | 万聖節(Undas) |
| インドネシア | ランブ・ソロ(Rambu Solo) |
お盆の行事は外国人の方でも楽しめる
前の見出しで紹介した盆踊りや花火大会、灯籠流しなどのお盆の行事は、外国人の方も参加できるものが多くあります。
地域によっては、お盆ならではのイベントが開催されることもあります。たとえば、京都では、お盆の終わりに「五山送り火(ござんのおくりび)」が行われ、多くの人が訪れます。
お盆のイベントは、インターネットで「〇〇(住んでいる地域の名前) お盆 イベント」と調べると確認できます。旅行先や住んでいる地域のお盆のイベントに参加すると、日本ならではの文化を体験できます。
外国人の方がお盆のときに注意すること・避けるべきこと
はじめて日本でお盆を過ごす外国人の方は、以下のことに注意しましょう。
- 仕事が休みかどうかは会社によって違います
- 仕事のスケジュールがいつもと違う場合があります
- 電車・バス・飛行機が混雑することがあります
- お店が休みになることがあります
それぞれわかりやすく紹介します。
仕事が休みかどうかは会社によって違います
お盆の時期には、多くの会社がお盆休みになります。しかし、お盆休みは、法律で決められている休みではありません。会社によっては、お盆休みがない場合もあります。
特に、工場や病院、食べ物のお店、コンビニなどは、お盆もいつもどおりに仕事をする場合が多いです。
また、お盆休みがある会社でも、休みの日数は会社ごとに違います。日本の会社で働いている外国人の方は、自分の会社のルールや決まりごとを確認しましょう。
休みの日程がわからない場合は、上司や先輩に確認することが大切です。
仕事のスケジュールがいつもと違う場合があります
お盆がはじまる前や終わったあとは、仕事の予定が変わることがあります。取引先(とりひきさき)がお盆休みになったり、あなたの会社がお盆休みになるためです。取引先とは、あなたの会社と関係がある別の会社のことです。
お盆休みの前やあとは、いつもと違うスケジュールで仕事が進むことがあるため、外国人の方は、仕事のスケジュールを確認しておきましょう。
たとえば、会社の人や、関係している会社の人のなかには、お盆休みに入ると連絡が取れなくなる人もいます。
大切なことは、お盆休みに入る前に伝えておきましょう。
電車・バス・飛行機が混雑することがあります
お盆の時期は、多くの人が実家へ帰省(きせい)します。帰省とは、故郷(こきょう、hometown)や実家へ帰ることです。
そのため、電車やバス、飛行機、高速道路が混雑することがあります。特に、お盆休みのはじまりと終わりの時期は、多くの人が移動するタイミングです。
お盆休みを使って、旅行や帰国を予定している人は、早めに飛行機やバスの予約を取りましょう。混雑によって、移動にはいつもより時間がかかることがあります。
旅行に行くときは、仕事がはじまる日に家に帰れるように、余裕を持った計画を立てることが大切です。
お店が休みになることがあります
お盆の時期に休みになる可能性があるのは、あなたが働いている会社だけではありません。近くのお店が休みになることもあります。
たとえば、お盆の期間には、病院や小さなお店が休みになったり、営業時間が変わったりすることがあります。銀行は平日なら営業することが一般的です。
必要な手続きや買い物は、お盆の前に済ませておきましょう。お盆休みの期間でも、大きなスーパーやコンビニは営業していることが多いです。
近くのお店の、お盆休みのスケジュールを確認しておくと安心です。
まとめ
お盆とは、日本の伝統的な行事で、亡くなった先祖が帰ってくるとされている期間です。お盆の時期になると、家族が集まって先祖のお墓参りをしたり、食事をしたりします。
お盆の時期には、多くの地域でお祭りや花火大会が行われます。お祭りや花火大会は、外国人の方でも楽しめるイベントです。
お盆の期間には、会社によっては3日から4日程度の「お盆休み」がもらえることがあります。お盆休みは夏で暑い時期なので、熱中症に注意しましょう。
また、外国人の方は、お盆休みを使って旅行に行くときでも、在留カードを持ち歩くことが大切です。
Adeccoでは、日本で働きたい外国人の方と、日本の会社をつなぐサポートをしています。たくさんの外国人の方をフォローしてきた経験があるので、日本での生活に困ったときも、丁寧に相談に乗ります。
日本で安心して生活をはじめたいなら、Adeccoへぜひご連絡ください。