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外国人の方が日本の病院に行くには?必要なものや流れについてわかりやすく解説

外国人の方が日本で病気やケガをして、病院に行くことがあります。しかし、日本の病院ははじめてで、不安になった時は、ありませんでしたか?

たとえば、次のように感じたことはありませんでしたか?

  • 日本語で話すのが難しい
  • 病院の流れがわからない
  • 何を持って行くかわからない

この記事では、外国人の方に向けて、日本の病院に行く時の流れを説明します。

必要なものや注意点も、やさしく紹介します。

外国人の方が日本の病院に行く時に知っておきたいこと

最初に、日本の病院に行く前に知っておきたいことを説明します。知っておくと、病院であわてずに行動できます。

ここでは、次の3つを紹介します。

  • 病院の種類(Types of Hospitals)
  • 病院の科(Medical Departments)
  • 国民健康保険(National Health Insurance)

病院の種類(Types of Hospitals)

日本の病院には、いくつかの種類があります。病院の種類によって、できる治療がちがいます。

自分の症状に合った病院を選ぶと、早く診てもらえます。

病院の種類 病院の特徴
総合病院(General Hospital) 大きな病院です。検査の機械があり、いろいろな病気に対応します。多くの病院で入院ができます。
大学病院(University Hospital) 医師の研究や教育を行う病院です。小さな病院では診ることができない病気や、詳しい検査が必要な病気を診ます。
クリニック/診療所(Clinic/Medical Office) 小さな医療機関です。風邪、頭痛、軽いケガの時に行きます。

総合病院や大学病院では、紹介状が必要な場合があります。紹介状とは、ほかの病院からの手紙です。

普段の病気やケガは、最初に近くのクリニックへ行きましょう。

病院の科(Medical Departments)

病気やケガの内容によって行く科(Medical Department)が違います。科とは、治療の専門分野です。

どこに行けばよいか分からない時は、総合診療科に相談できます。

下の表を参考にして、どの科に行くべきか決めてください。

病院の科(Medical Department) 病院で診てもらえる内容
内科(Internal Medicine) 発熱、せき、頭痛、腹痛、体調不良など
外科(Surgery) ケガ、切り傷、火傷など
整形外科(Orthopedic Surgery) 骨折、関節の痛み、腰痛、スポーツでのケガなど
小児科(Pediatrics) 子どもの病気やケガなど
耳鼻咽喉科(Otorhinolaryngology) のどの痛み、耳のトラブル、鼻のトラブルなど
歯科(Dental) 虫歯、歯ぐきの痛み、歯のトラブル、クリーニングなど
眼科(Ophthalmology) 目のかゆみ、痛み、視力の問題など
皮膚科(Dermatology) かゆみ、湿疹、にきび、皮膚のトラブルなど
産科/婦人科(Obstetrics/Gynecology) 出産、女性の体のトラブルなど
精神科/心療内科(Psychiatry/Psychosomatic medicine) ストレス、眠れない、気分の不調、心の問題の相談など
総合診療科(General Practice) どの科に行けば良いかわからない時の相談など

国民健康保険(National Health Insurance)

国民健康保険(National Health Insurance)は、日本に住む人が入る健康保険です。国民健康保険に入ると、病院で払うお金が安くなります。日本に3ヶ月より長く住む外国の方は、原則として国民健康保険に入らなくてはいけません。市役所で手続きをすると、加入できます。

日本の会社で働いている外国人の方は、社会保険(Social Insurance)に入ります。社会保険の手続きは、働いている会社がしてくれます。

健康保険に入っていない人は、病院でかかるお金を100%自分で払います。国民健康保険に入っている人は、多くの場合、医療費の30%を払います。たとえば、かかったお金が10,000円の時、あなたが払うお金は3,000円です。

国民健康保険をもっと詳しく知りたい時は、外国語のハンドブック(National Health Insurance Handbook)を読んでください※。

出典:あきる野市「【外国語版】国民健康保険の手引き(National Health Insurance Handbook)」

国民健康保険に入っていない外国人でも日本の病院に行ける?

国民健康保険に入っていない外国の方も、日本の病院に行くことはできます。ただし、健康保険に入っていない場合、お金は100%を自分で払う必要があります。治療の内容によっては、とても高い金額になることがあります。そのため、注意が必要です。

国民健康保険に入っている人は、マイナンバーカードを使って、健康保険の確認ができます。このカードはマイナ保険証といいます。

マイナンバーカードがない人は、資格確認書を使います。資格確認書は、健康保険に入っていることを示す書類です。

現在、日本の病院では、マイナ保険証または資格確認書を使います。病院に行く時は、どちらかを必ず持って行きましょう。

旅行で日本に来ている人は、国民健康保険に入ることができません。短い旅行の人は、旅行保険に入っておくことが大切です。旅行保険に入っていると、病院で払うお金が少なくなります。

外国人の方が日本の病院に行く時に必要なもの

外国の方が日本の病院に行く時に、準備しておくと安心なものを紹介します。

  • マイナンバーカード(マイナ保険証)・資格確認書
  • 身分証明書(在留カード・パスポートなど)
  • お金(現金・クレジットカードなど)
  • 服用しているお薬やサプリメントがわかるもの
  • 診察券(2回目以降の場合のみ)
  • 紹介状(小さな病院から大きな病院に行く時)

マイナンバーカード(マイナ保険証)・資格確認書

日本で病院を受診する時は、健康保険が使えるカードや書類を持って行きます。マイナンバーカードを保険として登録したものを、マイナ保険証といいます。マイナンバーカードがない人は、資格確認書を使います。

受付でマイナ保険証や資格確認書を出すと、医療費が安くなります。これらを持っていない場合、病院で払うお金が高くなります。

日本で働いている人は社会保険に入ります。留学生や働いていない人は、国民健康保険に入ります。観光で日本に来ている人は、日本の健康保険を使えません。その場合は、旅行保険を使います。

身分証明書(在留カード・パスポートなど)

外国の方が病院に行くと、身分証明書を見せてくださいと言われることがあります。日本に住んでいる人は在留カードを出します。旅行で来ている人は、パスポートを出します。

これは、ほかの人の保険を使う不正を防ぐためです。病院に行く時は、在留カードやパスポートを必ず持って行きましょう。

お金(現金・クレジットカードなど)

日本の病院では、診察や検査が終わった後にお金を払います。診察代と、薬が出た場合は薬代を支払います。

クレジットカードが使える病院もありますが、小さなクリニックでは現金だけのこともあります。病院に行く時は、現金とカードの両方を持っていると安心です。

服用しているお薬やサプリメントがわかるもの

日本の病院や薬局では、あなたが今飲んでいる薬を確認します。これは、薬の組み合わせで体に悪い影響が出るのを防ぐためです。

外国の方は、日本語で薬の名前を説明するのが難しいことがあります。そのため、薬の箱やパッケージ、スマホで撮った写真、薬の名前を書いたメモを持って行くと安心です。

診察券(2回目以降の場合のみ)

日本の病院では、はじめて行った時に診察券が作られます。診察券には、あなたの名前や番号が書かれています。同じ病院にもう一度行く時は、受付で診察券を出します。

診察券があると、受付の手続きが早くなります。診察券はなくさないように保管しましょう。

紹介状(小さな病院から大きな病院に行く時)

紹介状とは、小さな病院やクリニックの医師が書く手紙です。医師が、より大きな病院で検査や治療が必要だと判断した時に書いたものです。

紹介状には、あなたの症状やこれまでの治療内容が書かれています。大きな病院で紹介状を出すと、医師に状態を早く伝えられます。

紹介状がないと、診察を断られたり、追加料金がかかったりすることがあります。

日本の病院での流れ

日本の病院での流れイメージ

次に、日本の病院に行く時の流れを説明します。

  • 病院の受付カウンターに行く
  • 問診票を書く(痛いところや症状などを書く)
  • 名前を呼ばれるまで待つ
  • 診察をしてもらう
  • 診察結果を待つ
  • 診察代を払う
  • お薬をもらう(病院で薬を出さない場合、近くの薬屋さんに行って、病院からもらった処方箋を薬屋さんに提出して薬をもらう※薬代を支払う)

病院によって手順が少し違うことがありますので、わからない時は病院のスタッフに聞きましょう。

1 病院の受付カウンターに行く

病院に着いたら、最初に受付カウンターへ行きます。

受付で、マイナ保険証や資格確認書、在留カード、パスポートを出します。はじめての病院では、住所や電話番号、緊急連絡先を聞かれることがあります。

2 問診票を書く

問診票を書くイメージ

受付の後、問診票を書きます。問診票には、今の症状、いつから具合が悪いか、熱があるか、これまでの病気、今飲んでいる薬を書きます。

日本語が難しい時は、翻訳アプリを使っても良いです。外国語の問診票がある病院もあります。

3 名前を呼ばれるまで待つ

問診票を書いた後は、待合室で待ちます。日本の病院では、名前や受付番号で呼ばれます。番号が画面に出る病院もあります。呼ばれたら、診察室へ行きましょう。

4 診察をしてもらう

あなたの順番になったら診察室に入ります。診察室では、医師に症状を伝えます。

医師は、「いつから痛いですか」「どこがつらいですか」と聞くことがあります。

短い日本語でも大丈夫です。日本語が不安な人は、翻訳アプリや翻訳機を使いましょう。必要な時は、検査をすることもあります。

5 診察結果を待つ

軽い病気やケガの場合は、診察だけで終わります。

検査をした場合は、結果が出るまで待ちます。結果が出たら、もう一度呼ばれます。医師から、病気の状態や治療方法の説明があります。

6 診察代を払う

診察が終わったら、受付で診察代を支払います。日本の病院では、診察の後にお金を払います。

クレジットカードが使える病院もありますが、現金だけの病院もあります。最初に確認しておくと安心です。保険に入っている人は、かかったお金の10~30%を払います。

旅行保険を使う人は、いったん全額を払い、後で保険会社に請求します。国によっては、必要な書類や手続きがありますので、事前に調べて行ってください。

7 お薬をもらう

お薬が出る時は、病院から処方箋が出ます。

処方箋を持って、近くの薬局へ行きます。日本では、病院と薬局が別のことが多いです。薬局で処方箋を出すと、薬をくれます。

飲み方や注意点は、薬局のスタッフが説明します。薬代を払って終わりです。

外国人の方が日本の病院に行った時に使える翻訳サービス

病院では、次の翻訳サービスが使えることがあります。利用できるかは病院ごとに違います。

  • 病院の翻訳サービス
  • 保険会社の翻訳サービス
  • 自治体の翻訳サービス
  • 翻訳機やスマホの翻訳機能・翻訳アプリ

病院の翻訳サービス

病院によっては、外国人の方向けの通訳を用意しています。無料のことも、有料のこともあります。使える言語や時間は病院ごとに違います。受付で「通訳はありますか」と聞いてみましょう。

保険会社の翻訳サービス

旅行保険に入っている人は、その国の保険会社の通訳サービスを使えることがあります。電話で通訳が入り、医師との会話を助けます。

使える言語や時間、料金は保険会社によって違います。加入している保険会社に事前に確認してください。

自治体の翻訳サービス

多くの市区町村は、外国人の方向けの翻訳サービスを行っています。

英語や中国語など、いくつかの言語に対応しています。病院と連携して通訳を手配してくれることもあります。多くは無料です。

翻訳機やスマホの翻訳機能・翻訳アプリ

翻訳サービスは予約が必要なことがあります。

使えない時は、翻訳機やスマホの翻訳アプリを使いましょう。緊急時は無料のアプリが便利です。

ただし自動翻訳は完璧ではありません。短く、はっきり話すと伝わりやすいです。

病気や症状を伝える時の日本語

病気や症状を伝える日本語を紹介します。よく使う言葉なので、覚えておくと安心です。

病気を伝える時の日本語

よくある病名の例を紹介します。

病名
(Disease、Illness、Sickness)
日本語の発音
(Japanese pronunciation)
日本語
(Japanese)
Coldkaze風邪
Hay feverkafunsyou花粉症
Asthmazennsoku喘息
Allergyarerugiiアレルギー
Infectionkansensyou感染症
Pneumoniahaien肺炎
Food poisoningshokuchuudoku食中毒
Depressionutsubyou鬱病
Dermatitishifuen皮膚炎
Atopic Dermatitisatopii sei hifuenアトピー性皮膚炎
Fracturekossetsu骨折
Burnyakedoやけど
Sprainnennzaねんざ

症状を伝える時の日本語

症状を伝える時の日本語を紹介します。

症状
(Symptoms)
日本語の発音
(Japanese pronunciation)
日本語
(Japanese)
chillssamuke ga suru寒気がする
tirednesskarada ga darui身体がだるい
feverhatsunetsu ga aru発熱がある
painitai痛い
coughseki ga deru咳がでる
sore throatnodo ga itaiのどが痛い
runny nosehanamizu ga deru鼻水がでる
nauseahakike ga suru吐き気がする
diarrheageri下痢
stomachacheonaka ga itaiお腹がいたい
headacheatama ga itai頭が痛い
dizzinessmemai ga suruめまいがする
palpitationdouki ga suru動悸がする
insomnianemurenai眠れない
itchykayuiかゆい
toothacheha ga itai歯が痛い

外国人の方が日本の病院に行く時に気をつけること

外国人の方が日本の病院に行く時に気をつけることイメージ

病院に行く前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 外国人患者を受け入れているか確認しておく
  • 予約が必要か確認しておく
  • かかる費用を確認しておく

外国人患者を受け入れているか確認しておく

日本の病院は外国人の方も利用できます。

ただし、通訳がいない、会話ができない、支払いができないと判断されると、断られることがあります。

正確な診断には会話が大切です。日本語が不安な人は、通訳や翻訳アプリを準備しましょう。外国語で診療する病院もあります。

予約が必要か確認しておく

病院や科によっては、予約が必要です。

行く前に病院のホームページを見て、予約が必要かを確認や電話で問い合わせしてください。予約がなくても行ける病院もありますが、待ち時間が長くなります。

かかる費用を確認しておく

行く前に、費用の目安を病院に確認しましょう。

健康保険や旅行保険がない人は、医療費を全額払います。治療によっては高くなることがあります。

外国人の方が日本の病院で困ることがあったらどうすれば良い?

病気やケガで困った時は、次の窓口に相談してください。

相談する場所 連絡先 相談するタイミング
消防署(fire department) 119(available 24/7) 火事や事故にあった時、近くに病人やケガ人がいる時に連絡
警察署(police station) 110(available 24/7) 交通事故や事件にあった時に連絡
JNTO訪日旅行者コールセンター(Japan Visitor Hotline) 050-3816-2787(available 24/7) 日本を旅行中の外国人の方へのサポートが必要な時に連絡(病気やケガ、緊急時)
在日外国公館 外務省「Foreign Missions in Japan」 あなたの国の在日大使館(Embassy in Japan)に相談したい時に連絡
外国人在留支援センター(FRESC/フレスク) 法務省 出入国在留管理庁「外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)の問い合わせ先」 入院の際、仕事や在留資格に関する相談をしたい時に連絡

日本の厚生労働省のホームページでは、外国人の方のために、地域別の相談窓口が一覧でまとめられています※。今住んでいる場所から近い相談窓口に問い合わせしてください。

※出典:厚生労働省「Information on Local Call Centers」

まとめ

外国人の方も、日本の病院に行くことができます。症状に合う病院や科を選びましょう。

病院に行く時は、保険が分かるものを持って行きましょう。保険がないと費用は高くなります。

通訳が必要な病院もあります。困った時は、相談窓口を利用してください。

Adeccoでは、日本で働きたい外国人の方と、日本の会社をつなぐサポートをしています。たくさんの外国人の方をフォローしてきた経験があるので、日本での生活に困った時も、丁寧に相談に乗ります。

日本で安心して生活をはじめたいなら、Adeccoへぜひご連絡ください。

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