キャリアについて
早坂先生からの回答
<相談者の現状>
現在一人暮らし。そう遠くない将来、両親の介護が待っている。自分の体調変化をきっかけに働き方を少しずつ変えなくてはと思い始めた。
動けるうちに少し先の将来の準備を始めようと思ったものの、何から手をつけていいかわからなくて…
<回答>
あなたにとって今は健康と仕事を整理整頓する時期なのでしょうね。自分ではどうにもならない・どうにもできないことが年齢とともに増えてきますね。寂しい限りですが。
まずは自分の体調を健康に保つことが最優先。自分が具合悪くては介護どころではありませんから、今の状態を悪化させないように何事においてもムリは禁物です。
次に収入の確保。お金に不自由のない人であれば気にしなくてもいいかもしれませんが、多くの人は貯蓄が目減りすると不安に感じます。
そこで私が提案したいのは、幾つかの仕事を掛け持つ働き方を考えてみることです。
今の職場で何歳までどのような働き方ができるかを模索することと、新たにどんな仕事ができそうか、その準備をしていきましょう。
- やってみたかったけど、その時はできなかったこと
- 自分が大切にしていること
- 趣味的なもの
経験したことがなくても、やってみたら意外にできたとか、できると思ってチャレンジしたけど向いていない・合わないこともあります。
実際に触れてみないとわからないので、今関わっている仕事を少し減らしたり、休日を利用してチャレンジする中で、肩に力を入れなくても関われる何か・自分が楽しいと感じる何かが見つかることでしょう。
その何かが見つかったら働き方の見直しです。
関わる時間や収入のバランスを考えて幾つかを組み合わせ、希望する収入に見合うように調整します。1日ずつでもいいし、半日だけの勤務でもいいと思います。
いざ介護が必要になった時には、この仕事のどこかを一旦お休みして介護の時間を取る。自分の体調が思わしくない時も同様に対応することができます。
いま、私もこの働き方をしています。いくつかの仕事を掛け持っていると、どこかの職場でイヤなことがあっても、別の職場のおかげで意外と気にならなかったり、平日に役所や病院などに行ける環境にも満足しています。年齢とともに何事もほどほどに関わっていくことがいいのかな?と感じています。
早坂先生からの回答
<相談者の現状>
多忙な時期を過ぎると業務量が減ってしまい、手持無沙汰になる。多忙な時期はまたくるものの、その期間以外はやりがいはほぼ感じられない。ただ、派遣先のネームバリューや職場環境にはとても満足しているので、こんな状況だけど続けた方がいいような気もするし…
<回答>
もし契約を更新せずに新しい職場を探したとしても、その企業のネームバリューや職場環境が満足できるか保障はない。しかし、このまま手持無沙汰な状態ではスキルが磨けないのではないかと不安。契約更新するもしないも悩ましいですね。
これからをどうやって決断していくかを考えてみました。
- ネームバリューや職場環境を優先するか
- 自分が目指すスキルアップのほうが大切か
- 業務多忙な時期にはスキルを発揮できている
もしくはスキルアップをしている実感がある
このあたりを比較してみましょうか。
あなたの“スキルがどんどん落ちてしまいそう”という気持ちに沿えば、②を大事にしたいのかな?と想像はできます。
一方で、正社員として働くことが難しい企業も派遣スタッフなら勤務できる喜びを語る人も多いので、③の業務多忙な時期をフォーカスして①も②もほどほどに受け入れていく。表現のしかたは好ましくありませんが妥協するという選択です。
どれが正解・不正解ということではないので、自分に正直に向き合うことが大切です。
ところで、手持無沙汰の時間の使い方について、
「業務的にどうしてもそういう時期ができてしまうので、空いている時間には資格の勉強などをしてもいいと言われていて、業務に関連する〇〇の勉強をしています。忙しい時期は残業も多くて大変ですが、空いている時間を有効に使えるのは嬉しいし、社員も応援してくれています。」
という事例がありました。
とても稀有な職場かもしれませんが、手持無沙汰の時間をどう使えたらあなたにとって有効かを考えてみてもいいかもしれませんね。
早坂先生からの回答
<相談者の背景>
派遣社員歴15年。事務が中心。その前は接客の仕事を10年。これだけ長く事務をしていても自分には何か違うという感覚がある。これから先のことを考え、接客に戻ったほうがいいのか、それとも違う仕事を考えたほうがいいのか、考えれば考えるほどわからなくなってきた。
<回答>
今後の働き方を事務か接客かという選択肢にいったん絞って、OK/NGワードをあげてみましょう。自分にとって事務の何がOKなのか。NG=適性に合っていないと思うことは何か。接客も同様にピックアップしたものの中から、共通するキーワードを見つけます。
次にそのキーワードをベースにこれまでの働き方を振り返ってみると、事務と接客の仕事はその軸に沿うか・沿わないか、何を重点に仕事に臨んできたかを考えるとこれからの手がかりが見えてきます。
仮に、「バランス」「その人のために」「美」というキーワードが出てきたとしましょう。
事務→「バランス」〇 「その人のために」〇 「美」×
接客→「バランス」〇 「その人のために」◎ 「美」◎
と捉えていたとすると、キーワードに沿っていない事務に違和感を覚えるのも当然です。
だからといって、事務に合っていないと結論づけるのはまだ早いかもしれません。
事務の仕事に対しても、「バランス」「その人のために」「美」を意識すると、仕事への取り組み方が変化するように思います。
大切にしていることをベースに考えれば、職種は気にならなくなるかもしれませんね。
早坂先生からの回答
<相談者の背景>
転勤が決まれば帯同する予定。昨今はテレワークで居住地を問わない働き方もあるけれど、そういう仕事はIT系が多く、自分にはできそうにない。この機会にこれからの働き方について相談したい。
<回答>
私の知人はご主人の転勤に合わせて異動させてくれる会社で働いています。そのような全国展開の企業を狙ってみるのも一つ。
また、テレワークの視点では、今お世話になっている派遣会社をイメージしてみてください。派遣社員の登録やフォローはオンラインが中心ではないですか? IT系ではない仕事もあるので、職種を限定せずに探してみてくださいね。
あるいは、全く違う視点で仕事を捉えて、自分が複数の仕事をするという選択肢もあります。
今までやりたいけどムリとか諦めていたことなどにチャレンジしてもいいのでは?少し先の3年・5年を視野に入れて、少しずつ準備するのも面白いと思います。
※後日、諦めていた子供向けの教室をやってみることになったとお聞きしました。
早坂先生からの回答
どうやって努力したら物事を深く理論的に考えることができるようになるかということですが、そこを解決するだけなら、ロジカルシンキングができるようになるトレーニングがあるので、やってみたらどうでしょうか?とアドバイスします。ネットで検索するとヒットするので、その中から自分ができそうなものを探してみるといいでしょう。
しかし、本質はそういうことではないような気がしました。
“パソコンを使う仕事が難しい”という表現が引っかかっています。
操作が苦手ならパソコン教室に通えば解決します。入力したデータを分析することや資料作成に難しさを感じているのであれば、その作業自体が苦手なだけで、パソコンを使うか使わないかは問題ではないように思います。
これから先を考えたときに、苦手な分野を乗り越えて活躍していきたいのか、それよりも自分の得意とする分野を活かすのか、いまそのことを見極める時期なのかもしれませんね。
早坂先生からの回答
まずはキャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったきっかけを知りたいな、と思いました。そのきっかけにこれからのヒントがあると思います。
私がJCDA(日本キャリア開発協会)に勤めていた時、夢カフェ※というものを運営していました。夢カフェでは「きっかけ」「いま」「これから」をワールドカフェ形式で語り合い、自分の思いを再認識したり、これからのことに思いを馳せたりする時間になっていました。
語る順番が大事なのです。
- 最初は「きっかけ」…そもそもどうしてこの資格を取ろうと思ったんだっけ?
- 次に「いま」…どういう状況?きっかけとなった思いに近づいている?そうでもない?
- 最後に「これから」…じゃあどうしようか?
あなたがどんな思いでキャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったのかを知ることで、私ははじめてその思いの実現を考えることができ、あなたにアドバイスや支援ができる段階になります。
きっと誰かの何かのためにキャリアコンサルタントの資格を取ろうと決意して、懸命に努力して資格を取られたことでしょう。これから向かい合う誰かの思いのために、まずはご自身の思いを誰かに伝えてみてはいかがでしょうか?
※現在夢カフェプロジェクトは終了しており、各地区・支部のイベントとして実施することがあります。
早坂先生からの回答
<相談者の背景>
プログラマーとしてのキャリアストーリーはまずまず成功。しかし、50代半ば頃から、体力的にもたない、疲れがとれない、新しいことを覚えていく気力が持てなくなり、精神的にきつくなったので仕事を辞めた。事務の仕事にエントリーしても思うように決まらず、結局週4日でプログラマーの仕事に。
<アドバイス>
経歴に沿った期待が今は荷が重いとのこと。プログラマーとしてキャリアストーリーはまずまず成功だったということは、体力・気力があれば期待に応えたいという思いがあるのかな?
期待されていることを知りながら仕事を断るのって結構気が引けるよね?と思いながらメッセージを読みました。
今のお仕事は、これから少しずつ働き方を変えていくための準備と捉えられるといいなと思いました。そのために思いついたことが3つあります。
- 他のお仕事をしてみませんか?
今のお仕事に加えて(もしくはペースを落として)、週1~2日・半日ぐらいでパートやアルバイトで働いてみてはいかがでしょうか?単発でも短期でもいいと思います。オフィスワークから離れてみたら面白いと思えるかもしれません。合わなかったら別なお仕事をやってみる。
他にもある(=一つではない)ということで意外に気が紛れるんです。
趣味や地元の活動、ボランティアなども有意義かも。 -
職務経歴書をガラッと書き換えてしまいませんか?
おそらく、現在の職務経歴書はプログラマーとして様々な経験を積んでいることがメインになっていると思います。企業は即戦力としてその経験を期待しますし、事務は事務の経験が豊富な人に目が行ってしまいます。なので、プログラマーとしての実績を大幅に縮小して、それ以外の経験をメインにしてみませんか?
例えば…
- 教育:新米プログラマーに様々なアドバイスをしていませんでしたか?
- PMのような業務:スケジュールやコスト管理、プロジェクト全体を意識した関わりやそれをサポートしていたことなどの経験は?
- 事務:事務的な作業には関わっていなかったでしょうか?
少しの工夫で採用担当者の目をプログラマーの経験からそらすことができるかもしれません。
- 期待を断る
精神的な負担となる”期待”は断りましょう。とはいえ、断るには相当の勇気が必要。だから言い訳があると断りやすいですよね。その言い訳に使えるのが上記の2つです。
①なら他の仕事があるので”ここまでならできる”、”これ以上は難しい”と伝えやすいし、
②ならこれからは〇〇(教育、管理、事務)を中心に関わっていきたいので、プログラマーとしての仕事は徐々に減らしたいと言えます。
と、私が想像した状況から思いつたことをお伝えしました。
ちなみに…。
かつて私はたった一人でシステムを構築した経験があります。分析指標は1000項目、VBAを駆使して100枚もの財務分析資料を作成、印刷して取引先(約300先)の代表に送付するというもの。毎年何かしら計算式を間違えてコンプライアンス報告書を提出していました。すべての管理を一人で行う重圧は半端ない。30代だからできたのでしょうね。今ならキッパリと断ります。もうあの重圧はイヤなので…。
私は40歳を前にこの仕事から去り、人材に関する仕事に転向しました。
プログラマーの仕事は経験した人ならその大変さを共感できると思います。50代まで継続されたキャリアストーリーはまずまず成功だったと言える。カッコいい!!辛抱強さ、判断力、継続する力、突き詰める力……いろいろな能力を身につけたことでしょう。その能力を生かして、あなたがイキイキと輝く未来を楽しみにしています。
早坂先生からの回答
ご主人の転勤に伴って、計画していたキャリア形成の変更を余儀なくされたという話はよく耳にします。あなたの年齢なら正社員への道もまだまだあるでしょう。経験つながりで経理の仕事を極めていくこともよし、キャリアチェンジをして新たな道を探っていくこともできますね。その時に考えたいことは、ライフイベントに柔軟に対応できる環境かということ。
これから出産による育児、その先には親の介護があるかもしれません。そういった時に自分と家族が働くことにどう向き合っていくかを今のうちに家族と話し合っておくことが大切です。
事例を紹介します。
- 私の同僚(50代男性)は結婚を機に専業主夫になりました。会社経営者の奥さんが働き、同僚が子育てしながら扶養の範囲内で働いています。まさか自分がこういう生活になるとは思ってもいなかったと話していますが、会社を経営する奥さんをサポートする生活も悪くないようです。
- 私の知人(30代女性)は全国に支店のある会社に転職し、そこで知り合った男性と結婚して子どもができました。ところが結婚生活が破綻して実家のある地方都市に戻ることになりました。その時この会社は実家近くの支店に彼女を異動させました。この会社は育児中の仕事内容を一時的に営業から事務へ担当を変更することもしていて、社員が長く働き続けられるように配慮しています。
早坂先生からの回答
幅広く業務に関わりたいのに、契約外で担当させてもらえなかった経験があるのですね。派遣社員の相談の中にも、積極的に関わってもその意欲が買われない。むしろ削がれたということが話題に上がることがあります。
派遣社員は契約に則った業務遂行が求められていますが、契約内容を読んだだけではどこまでが担当範囲かわかりにくい場合もありますね。また、セキュリティ上、正社員しか扱ってはいけないものもあります。そんな中でどうやって積極的に関わっていくか、ですよね。
まずは①積極的に関わることをよしとする組織と②そうでない組織があるということ。
派遣社員から聞いた言葉をお伝えすると、
①の組織では、「私の意見や提案を積極的に受け入れてくれるし、業務を任せてもらえている」
②の組織では、「私の提案には耳を貸さない。指示に従ってくれればいいからとしか言われないからいつも指示待ち」
積極的に関わりたくても難しい組織があることを知っておきましょう。
次に積極的な行動の前に意欲的な姿勢を見せるのではどうでしょうか?
もう十分にその姿勢を見せていると思いますが、意欲的な姿勢の前に積極的な行動をとっている方も多くて。積極的という行為は相手があってこその行動です。行動が先に出てしまって相手が驚いてしまったり、あなたがどうしてその行動をとるか相手が気づいてないかも?ということがあります。
どうして幅広い業務に携わりたいのか、あなたのその思いを知ってもらう段階があると相手が安心するように思います。
意欲的な関わりには「思い」があります。あなたの思いを伝えて行動に移せる環境を整えてみましょう。その環境があって積極的な業務への取り組みが可能になるのかな、と私は思っています。
早坂先生からの回答
メッセージを拝見して、目標は興味関心のあることを闇雲に積み上げたものではないように感じて、私の中にたくさんの???がわいてきました。
- これまで常に新しい情報を入れ続けてきたのは何のため?
- 目標はどんな基準でどうやって決めたのかな?
- 自分の成長?誰かのため?将来に向けた準備?
- 一度決めた目標は絶対に達成しないといけない?
- 目標を手放したり諦めたりしたらどうなるのかな?
新しい情報を入れ続けてきたということは、ビジョンのかけらをたくさん持っているということ。ご自身の中にある「何のために」が見つかった時、今まで培ってきたビジョンのかけらが一気に中心に向かって紐づくように感じます。
今は目の前のことで手一杯・精一杯とのことですが、そんな中でも「自分が何を大切に目の前のことに向き合っているのか」を考えてみるといいかもしれませんね。
早坂先生からの回答
60歳というと還暦とか定年まであと5年(企業により異なります)という節目。家族や親せきとのつきあいも40代、50代とは違った形になってきますよね。
また、仕事も若いころのように辞めちゃったからってすぐに就職できる?そんな心配も出てきます。明日から60歳。さあどうするかよりも、少し前からの準備があると心強いですね。
私の知っているなかでは、
- リタイア(70歳)までに仕事・モノ・人を断捨離
- 夫と有料老人ホームに入る
- 夫・子ども・孫たちに振り回されない老後(移住)
- 子どもへの読み聞かせや語り部などで地域社会へ奉仕
お話を伺っていると三者三様で、計画どおりに進む人もいれば、ひょんなことからその道に導かれている方も。まさにプランドハプンスタンス(計画された偶然)です。
これからのシニア人生に向けて大切なのは、
- 自分は何を大切に生きてきたか
- これからは何を大切にしていきたいか
それがジブンなのか家族なのか仕事なのか社会なのか。
- 仕事中心の人生だったから、これからは家族を大切にしたい
- 家族のために尽くしてきたから、これからは自分のやりたいことをしたい
- やってみたかったことにチャレンジする
- やり残したことをやる
<参考までに>
私はいま義父(79歳)母(76歳)と同居しています。同居して7年目です。
老後の人生真っ只中の二人ですが、今の生活のために何かを準備していたようには見えません。
義父は昨年コロナの影響で仕事のリタイアを余儀なくされ、突然隠居生活に突入しました。仕事一筋だった義父がある日「家にいても俺には役割がないんだ…」とポツリと話し、度々精神的に不安定になりました。今は年に数回の旅行と夕方の散歩を楽しみに、日中は数独をして時間を潰し、夜は好みのテレビを見て一日を過ごしています。これはリタイアしてから考える典型的な例です。
一方、義母はまだ働いています。スーパーは人手がないうえにコロナの影響で忙しく、退職のタイミングが何度もズレ込みました。ただ契約終了は決まっています。「辞めたら暇になる。どう過ごしたらいいものか…」と口にしていますが、交流が広い人なのであちこちの人と出歩いたり、好きな花いじりをたっぷり楽しむのだろうなと思っています。準備ということは意識してないものの、これまでの人脈や趣味が自然と老後の準備につながっている例です。
時代(世代)や男女差もあると思いますが、どこに視点を置いて生活しているかでこれほど大きな差があるのかと考えさせられるものがあります。
そして私(54歳)
60歳になったら今の仕事のペースを落とすと決めています。その時を迎えたときに好きなことができるように、創作に必要なものを少しずつ買いためているところです。
仕事をセーブすれば収入も減ります。そんな中でほしいものを好きなだけ買うことはままならないので、今のうちに準備しておけばその心配からは少し解放されるかなと思ってのことです。
さて、あなたが思う60歳を超えた生き方はどんな生き方でしょうか?
少しでも参考になれば嬉しいです。
早坂先生からの回答
将来をイメージすることが苦手とのこと。ぼんやりと何かが見えているのに、そのぼんやりがはっきりしなくて動けない…
私も数年前までは同じような感じでした。将来が具体的にイメージできている人が輝かしいとか特別だよね~と思っていたし、私には到底無理だな~とも感じていました。
そのぼんやりの輪郭が見えてきたのは、ほんの2~3年前。自分がキャリアデザインの講師を務めながら、ひきこもりの自立支援をするようになってから。自分のことを話さざるを得ない状況に追い込まれてからなんです。
そこに至るまでにどのようなステップを踏んできたかというと、
- まずは自分のことを知ること
特に何を大切にしているかという価値観を知ることが大切 - その価値観をこれからどうしたい?
これからも大切にしたいのか、これからは別の〇〇なことなのか…
ここは叶うかどうかという視点はいったん脇に置いて自由に考えてみてください。
これを繰り返すことによって、ぼんやりとしたものが少し形を帯びてきました。
価値観を知ることはとても大変かもしれません。
なので、幼い頃の夢を思い出してみるとか、憧れのあの人のどんなところに憧れるのか考えてみたり、やり残したことを改めてやってみるとか、あの時は失敗したけど今なら、という発想でもいいと思います。叶うかどうかという視点はいったん脇に置いて考えてみてくださいね。
次に、自分のことを知るためには、自分のために使う時間をとる必要があります。
自分の何のために使う時間かは自由です。リラックスするためでもいいし、好きなことに没頭する時間でもいいし。その時間が自分にとってどういうことなのか味わってみましょう。
おそらくですが、このような時間をあまりとれなかったのでは?と想像しています。日常の生活に追われていると自分の時間をおろそかにしがち。例えばお風呂に入っている間のたった5分でもいいので、自分のために使う時間を意識してみましょう。
ただ、イメージの具体化を急ぐあまり、自己理解を無理に早く進めようとしないでくださいね。自分って意外に繊細で複雑ですから。
そしてどなたかに話を聴いてもらいながらゆっくりじっくり自分と向き合ってみてください。
マインドについて
早坂先生からの回答
いまは停滞しているとのこと。あなたの行動した”発信”に対して、どんな反応があったら手ごたえになるのかしら?何かを期待して”発信”したと思うのですが。それが期待どおりにならなくて、自分には不向きとか、何かが違っているのかと考えてしまったのかな~と思ったりして。
私の周りにはSNSの投稿に「いいね」があまりつかない人たちがいます。その人たちは「いいね」がたくさんほしくて投稿しているわけではなく、ブログや日記みたいな感覚で、今日あったことを記録する手段として利用しているようです。だから「いいね」の数を気にせずに、とにかく記録することを続けているわけです。決めたこととして続けている事例です。
一方で、辞める・止める・諦めるという選択肢について。意外に諦めがつかずに苦しんでいる方が多いんです。何かを諦めたら、新しい何かに気づくこともあります。諦めは自分を許すことでもあります。出来なかった自分を責めるのではなくて、諦めた自分をほめてあげることも大切じゃないかなと思っています。
朝の情報番組で、布袋寅泰さんが「迷ったら、”でもこっちが気になる”方を選んで」と話していました。私もあなたの”でもこっちが気になる”を応援したいと思います。
早坂先生からの回答
いま収入のない自分をどんなふうに感じていますか?
年齢に関係なく新しいことへのチャレンジに意欲的でワクワクすると感じる人、失敗してへこんでもすぐに次の行動ができる人などは、収入がない時こそ“チャンス!”と感じるかもしれません。
一方で、緻密な計画のもとに物事を進めたい人や、失敗を悔やんでなかなか立ち直れないという人はチャンスと思えないかもしれません。
私はどちらかというと後者。失敗をめっちゃ悔やむ性質なのでとてもチャンスとは思えないタイプです。実際にお話を聴かないことには何とも言えないので逆に質問という形になりました。
参考までに…。
私は50を前にスーパーでパートの仕事を始めました。もちろん未経験です。
フリーとしての仕事が軌道に乗る前で、空いている時間をお金にという発想からパートの仕事を選びました。時給は高いとは言えませんでしたが未経験でも採用してもらえたし、1日4時間・週4日ならこの仕事がメインにならないからいいか、という程度の気持ちでした。無期雇用となった今は多少ですが時給も上がり、少額でも賞与があります。週の勤務時間も長くなりました。
フルタイムの派遣とは比べものにならないくらい少ない金額。でもコロナ禍にはありがたい収入源です。ゼロより1の方が断然大きな数字。でも1と2の差は1。その1を「たった(わずか)1」と捉えるのか、「2は1の倍もある」と捉えるかで、モノの見方は大きく変わるように思います。
ちなみに‥。
パートの仕事はスーパーの惣菜生産です。時給1,000円ちょっとですが仕事内容にはとても満足しています。エッセンシャルワーカーとして生活を支える大切な役割を担っているという自負もあります。ひきこもり自立支援でパートをしていたこともあります。これも時給は1,000円でした。こちらはスーパーよりもやりがいがありました。はじめてお金ではない“やりがい”を見つけました。
一方で絶対やりたい!とチャレンジしたキャリア支援の初回面談アルバイトは、時給がとてもよかったのですが、組織風土が私には合わず1年持たずに辞めました。何事もやってみないとわからないものだな~と感じています。
早坂先生からの回答
私はあるとき、自信はもともと自分の中に既にあるものだと言われたことがあります。
幼い子はまだ物事を知らない。だけどなぜか自信たっぷりに振る舞う。それは自分を信じて違わないから。自信とは文字どおり「自分を信じる力」なんだよとその方は話していました。 なので、自信を取り戻すという観点でお伝えしたいと思います。
想像するに、
- できていることよりも、できていないことに目を向けてしまう
- 自分の思う“できること”のハードルが高い
- できてあたりまえだと思っている
人の一日の行動を100とすると95%は“できている行動”だと言われています。
できない行動はたった5%しかないのですが、できない5%に気を取られていると、
脳は95%ができないと認識してしまうそうです。
では95%のできている行動はどんなことかというと、
- 朝起きて家族に「おはよう」とあいさつした
- 顔を洗って歯を磨き
- 食事をして食器を片付けた
- 身だしなみを整えて家を出て
- 余裕をもって会社に出勤
- 同僚に「おはようございます」とあいさつして
- 何気ない世間話をしながら
- 始業時間までにパソコンを立ち上げ
- メールチェックから仕事がスタート
- 会議の配布資料を人数分用意して会議に出席して
- 終わった後は会議の議事録を出席者にメールで送信
このあたりまえを今日もできたと捉えるか、あたりまえのことしかできなかったと捉えるかでは大きな違いがあります。
まずは小さな行動の積み重ねを“認めて、自分で褒めて”いくことで自信を取り戻すことができるようになると思います。
行動には善し悪しがあります。
良かれと思ったことが裏目に出たり、失敗したなーと思ったことが逆に喜ばれたり。
それもこれも相手と自分の思いが一致するかしないかだけのこと。
誰かとか、何かとかと比較することなく、まずは自分を信じることを心がけてみましょう。
早坂先生からの回答
昨今はコロナの影響でテレワークを余儀なくされ、家からほぼ出ることがなくなったという人も多く、どうやって仕事のメリハリをつけるの?ということが話題になっていますね。
今回はメリハリを超えた“ワクワク”するには?とのご質問ですね。他人を気遣う性格ということもあって少し心配になりました。普段から他人の言動に過敏に反応したり、相手の話に自分を合わせたりしているうちに、楽しいことが何もないと感じるようになったのかしら?と推測しています。
相手と円滑なコミュニケーションをとろうとするとき、相手の言動を受け止めたり、共感したりすることは大切なことです。しかし、自分を押し殺してまで相手に合わせる必要はありません。
何に対して興味を持つかは人それぞれなので、自分が相手の話に興味がなかったときには、
「私には興味のないことだけど、あなたがそのことを大切に思う気持ちはよく伝わったよ」というだけで十分です。また、誰かがイライラしたり怒ったりしている気配を感じたら、そこから距離を置いてもいいと思います。(距離を置こうとすること自体に引け目を感じてしまいそうですが…)
このような観点で他人を気にせずに自分の“ワクワク”を考えてみませんか?
例えば、
- ふらっと入ったお店で雑貨の小物を見つけるとテンション上がる♪
- 朝のトマトジュースがめっちゃ美味しい♪
- いつもすれ違うあの人がいないとちょっと心配…(どちらかというとドキドキ!?)
- 湯船につかっているときが至福のとき♪
- 次のお休みには〇〇で××を買おう!
- ついつい携帯のパズルゲームに手が出ちゃう♪(←これ、私)
- スキンケアでお肌スベスベ・もっちもち♪(←これも私)
“自分はこう思う”という気持ちを大切に、普段の生活の中で何に対してワクワクするかを探してみましょう。
そしてワクワクは自分だけのもの。
だから他人のワクワクに自分を合わせる必要もありません。
ただ、好きなアーティストが同じだったりすると間違いなく盛り上がりますよね。
自分のワクワクを知ったら、そのワクワクを周りの人と共有しておくと、いつの日か共感できる人たちとの出会いにつながるかもしれませんね。
早坂先生からの回答
楽観的に捉えることは進歩につながらないと思われているようですね。
いつの頃からか、もっと頑張らなくちゃ、もっと成長しなきゃ…もっともっとと自分を高める努力をしてきたのでしょうか。
長年、そんなふうに生きてきた方が、気楽に考えようよ、とか、あまり深刻にならなくてもいいんじゃない?と言われても戸惑ってしまいますよね。無理に楽観的に捉える必要はないように思います。
ただ、進歩がないと感じて努力し続けることに対して「これでいいのかな?」「このまま続けてどうなるのかな?」と思う自分がいて、楽観的が少し羨ましいと感じるのであれば、
進歩がないと感じている自分
楽観的になった自分
をマンダラチャートを活用して分解してみてはいかがでしょう。
何があったら進歩を感じられるのかとか、楽観的になると何が困るのか?などが見えてくると思います。
転職・仕事紹介について
早坂先生からの回答
<相談者の現状>
現在地方都市で働いている。長い間地元で働いていると、今の仕事をここで探すにはもう限界。若いころから豊富にある都心の仕事にチャレンジしてスキルアップしたいと思っていたが、この土地から離れることができずに断念していた。昨今のリモートワークの求人をみると、私でもできると思うものがいくつもあったのでチャレンジするか迷っている。リモートワークは未経験だし、この年齢で応募しても大丈夫だろうかと思ってしまって…
<回答>
都心には羨ましいほどたくさんの仕事がありますよね。気になる求人があるのならぜひチャレンジしてみてほしいです。リモートワークの経験がなくても、自宅で働ける環境があればチャンスはあるはずです。年齢のハードルは正直なところ応募してみないとわかりません。あなたのどの経験に企業が魅力を感じるかは企業の人にしかわからないからです。
応募に際しては、完全リモートか、ハイブリットかなどはしっかり確認しながら進めてくださいね。中には入社後ひと月は本社で研修というところもあるようですから。
私は地方都市からさらに山奥に入った地に生まれ、家族や親せきが限られた選択肢の中で働く姿を見て育ちました。いざ自分が就職となった時、やはり地元には望む仕事がなくて上京しました。
あなたの相談を受け、リモートワークという働き方が地方に新たな選択肢をもたらしたことはとても画期的なことだと痛感しました。
これからどんどん進化して、都心も地方も関係なくキャリアアップできる環境になってほしいですね。
早坂先生からの回答
シニア世代の方にはいくつかの仕事を組み合わせてはいかがですか?とアドバイスしています。
一つの会社でフルタイムで働くためには、業種と職種を一つに絞らなければなりません。選考は若手と競うことになったり、入社後もその職場でもめ事があったり思わぬ出来事で離職するようなことになると、また仕事探しをしなければならないからです。いくつかの仕事を組み合わることで、収入がゼロになる心配はないし、どこかの会社で嫌なことがあっても思いのほか気にならなくなるなどのメリットがあります。
実際、私も40代半ばからそのような働き方をしています。
勤務時間は自由
- フルタイムを日ごとに分けたり(週2と週3など)
- 短時間勤務を組み合わせたり(8時~12時、14時~18時など)
- 経験値に基づいたもの
- 得意なもの
- 趣味的なもの
- やりたかったけど、できなかったこと
雇用条件も派遣・パート・アルバイトなど、関わりたい仕事によって自由度の高いものがいいと私は考えます。
短時間のアルバイトで自分に合うかどうかを確かめてみるのも一つの手です。
早坂先生からの回答
<相談者の背景>
家族の収入と子どもが月々入れてくれるお金があるので、当面、生活に困ることはないが、このままずっと自分が無収入のままでいるわけにはいかない。目指しているのは国家資格。説明会に参加したが、どのタイミングでスクールに通ったらいいか迷っている。仕事を先に見つけるか、資格を優先するか・・・
<アドバイス>
資格取得にはお金も時間もかかるし、何より年齢を考えると早く取ったほうがいいです。試験が年に1回しかなくて、実務経験が必要なものもあります。資格取得に集中する期間がどの程度必要かによって、働きながら学ぶのか、集中してとりかかるのかを判断していきます。
合格率も気になりますね。1回で合格できるとも限らないので、働きながら勉強できるように仕事をコントロールしていくことを考えるといいのでは?派遣やパート・アルバイトなどで試験勉強の負担にならず、時間や休みの融通の利く働き方を選ぶといいと思います。
もちろん、正社員で働きながら目指せる企業もたくさんありますが、今の家庭環境を最大限に生かして、就職活動より資格取得に注力したほうがいいように思いました。
資格を取った後の仕事を想定して、今のうちから人脈を築いていくことも大事です。そのためにこれから学ぶ環境も最大限に活用していきましょう。
早坂先生からの回答
正社員を目指す理由はどんなところにありますか?一般的には「雇用の安定」「ボーナスがある」「福利厚生の充実」などをあげる方が多いようですが、あなたは正社員に何を期待していますか?正社員との差に不満を感じていてそれを払拭するためでしょうか?
正社員が自分たち(非正規社員)に仕事を指示する現場を見てきて、自分が指示する立場に立ちたいという人もいます。
仕事内容よりも、「雇用の安定」「ボーナス」「福利厚生の充実」を確保して安心したいという人もいます。
正社員としての向き不向きは正直私にもわかりません。ただ、あなたの“正社員がどんなものかイメージできない”という表現から判断するに、これまで非正規雇用と正社員の違いにこだわらずにお仕事に向き合ってきたのではないでしょうか。
今まで関わってきたお仕事へのこだわりを振り返って、これから携わるお仕事にどれだけ興味関心をもって臨めるかを考えた方がいいと思います。もし興味のある分野があるのであれば、雇用形態にかかわらずにどんどんチャレンジした方がいいと私は思っています。
早坂先生からの回答
学生や職歴が浅い若者の就活ではアピールするときにインパクトがあった方が目に留まりますが、あなたの年代ではインパクトの強いストーリーがなくても大丈夫です。
長年、アシスタント業務で人間関係を円滑に築いてきたとのこと。その思いはこれから目指すものにも必要なことだから大切にしてきたことなのでしょうね。
- 人間関係を円滑にするのはどうして?
- 具体的にどのように関わってきたの?
- これからその能力をどうしていきたい?
これを文章にしてみるといいと思います。
例えば…
私はこれからこれまでの経験を生かして若手の育成に関わりたいと思っています。→ ③
経験の浅い若手の育成にはチームの協力が必要です。曖昧な指示の上司、期限・ルールに厳格な先輩、非協力的な同僚や後輩。人それぞれのやり方や価値観がある中で、目標達成に向けて人間関係を円滑にすることがアシスタントの役目だと思って行動してきました。人間関係の円滑は・・・・・であり、→ ①
曖昧な指示には・・・、期限の設定を・・・、ルールーを柔軟に・・・、協力しやすい・・・ということを行ってきました。→ ②
というようなイメージです。
アシスタント業務は多岐に渡ります。その中でも、気を遣う、空気を読む、フットワークの軽さ、頼まれやすいパーソナリティ…というようなスキルも必要です。ほんのちょっとの心配りやアイデアで現場の業務が格段とスムーズになったりもします。
業務に直結しない細々としたことも十分なアピール材料になるので、今まで行ってきたことを今一度掘り起こしてみてくださいね。
早坂先生からの回答
優先して仕事を紹介してほしい…年齢に関係なく派遣として働いている多くの人が望んでいることですね。他の誰よりも優先してほしいし、長年同じ派遣会社からの紹介で働いていたら、なおさらそう願うように思います。それにしても還暦を迎えてもなお事務のお仕事をされているとは素晴らしい!これまでの実績が評価されてのこと。羨ましいと感じる方がたくさんいることでしょう。
さて問題はこれから。
今後もその流れが続くといいのですが、こればかりは何とも言えません。
そもそも“優先して”という点は年代に関係なく無理なことですし…
私が思うに、今あなたがすることは、65→70→75歳と年齢を重ねていくにあたって、自分が“どのように生きていきたいか”を考えることではないかなと。
65歳になれば年金が入ります。減額されないようにするのか、減額されてもかまわないのか。この選択肢だけでも働き方は大きく異なります。
配偶者や子ども・親の有無、家(持ち家/借家、築年数など)の状況、貯蓄/借金残高などのファイナンシャルプランも必要になり、場合によっては75歳を超えても働き続けないといけないかもしれません。それもこれも、自分が“どのように生きていきたいか”によって選択が異なってくるわけです。賃貸住宅で子どもがいない。何かあったときの不安もあって、“優先して仕事を”という表現につながったことは容易に想像できます。
しかし、そのためにこれから新しい資格を取ったり何かを学ぶということよりも、これまでの生き様をこれからの“生き方”に生かしていくことを考えてもいいのでは?
これからどのように生きていくかは、ぜひ家族と話し合ってみてください。これからも一緒に暮らしていくパートナーの意見も大切に。
ちなみに私は…
その年齢になった時、果たして今と同じような仕事をいただけるか。考えるだけでブルーになります。というのも、50半ばにして若い人たちから体力・知力の限界を突き付けられているからです。仕事のスピードはもう若い人には敵いません。経験によって効率的な作業ができるので、仕事を素早く見せることができているだけ(それも能力の一つではありますが)。今の私の存在価値は経験による情報量の多さで状況判断の速さと潔い決断、的確さです。これが生かせるポジションならもうしばらく雇ってもらえそうですが、これもあと何年持つか…もう30代・40代のころと同じように働くことはできません。
だから私は60歳を一区切りに仕事のペースを落とすと今は決めていて、少しずつその準備を進めていて、夫にもちゃんと伝えています(話半分も聞いていないようですが…)
早坂先生からの回答
契約更新や満了、無期雇用等への雇用形態変更が近づいたり、転職を考えたりする時によくある相談です。その背景には、
- 今までは運よく仕事を紹介してもらえたけど、この先厳しいのでは?
- ただ派遣で事務をやってきたという経験だけではこの先不安
- “経験者優遇”の求人も資格があれば応募できる気がして
資格はないよりもあった方がいいです。資格がないとできない仕事もありますから、取りたいと思った時にどんどんチャレンジしてください。
ただ問題はその資格を取る動機です。
資格を取った自分はこれから先どうしていきたいのでしょうか?何のためにその資格を取るのでしょうか?そこがあやふやだと「資格取得=就職」とはならないのです。
よくある相談のひとつに「経理の仕事ができればどの会社でも通用する。だから簿記の資格を取って経理の仕事に就きたい」ということがあります。経理・財務・会計の現場では資格がなくても実務に携わっている人はたくさんいます。企業は資格の有無よりも経験してきたことや仕事を通じて何をしていきたいかを見ています。だからその資格を取る動機が重要なのです。
どの会社でも通用するように経理・財務・会計を目指すなら、簿記検定以上のレベル(公認会計士や税理士資格)を目指したほうがいいのでは?と思いますが、そこまで意識高い人は少ないようですね。
私はセミナーで「資格は経験してきたことの証明になるものを持っていると納得性がある」と話しています。
- 経理の仕事をしている→簿記1級に合格
- システム開発に携わっている→情報技術者関連資格を保有
- 保険営業の仕事をしている→FP2級に合格
MOSやVBAエキスパートなどはPCスキルを証明する資格の代表です。
キャリアチェンジを目指している方は、目指す仕事に必要な資格にチャレンジしてみるといいかもしれません。
- 医療の世界へ→救命救急士、歯科衛生士、登録販売者
- IT業界に転職→ITパスポート
- 学童に関わりたい→放課後児童支援員
- 介護業界に転職→介護福祉士
- 大学のキャリアセンター→キャリアコンサルタント
今は多岐に渡る資格・試験がたくさんあります。人生100年時代、まだまだ先は長い。資格取得が仕事探しに有利がどうかを考えるよりも、将来に備えて学んだり、リタイア後の人生を見据えて何かを習得することに目を向けたほうが夢や希望が持てるのでは?と思います。
早坂先生からの回答
目指す場所があるってステキですね。
転職を繰り返していることがそれを阻む要因になっているのかな?と少し疑問を感じている自分がいます。
そこで知りたいことが3つ
- 目指す場所とは?
一つのところで長く働いた結果得られる場所(役職などのポジション的なもの?)なのか、幾つかのところで経験を積んでたどりつく専門的な場所(スペシャリスト的なもの)なのか。はたまた全く違う分野なのか… - これまでの転職歴
仕事内容が一貫しているか、多岐に渡るのかがわかります。
離職が自己都合か、会社都合なのかによっても見方は変わってきます。
例えば、出産・夫の転勤・介護等、自分の意志ではどうにもならないことも把握できます。 - 現在の環境
自分が働かなくても生活しているかどうか。
これによってこの先の行動が大きく変わってきます。
キャリア相談では上記のようなことをお聞きしながら、これからあなたがどんなふうに歩んでいきたいのかを共に考えていきます。
一人で考えるには限界があることでしょう。専門家であるキャリアコンサルタントやキャリアコーチにぜひ相談してみてくださいね。
対人関係について
早坂先生からの回答
<相談者の背景>
昼休みは従業員が一斉にお弁当を囲んで食べることが習慣。みんなの話を聞くのは全然嫌じゃないし、興味もある。だけど、うまく話しに入れなかったり、返すことができなかったり、自分のことを聞いてくれているのに口ごもってしまったりすることもあってストレスを感じている。
<回答>
会話にうまく関われないことに苦手意識があるのですね。同僚が気遣って「どう?」と声をかけてくれたのに、「ええと」となってしまったり、気の利いたことも言えずに場が静かになってしまったり。きっと会話のテンポも速いのでしょう。ついさっきまであの話だったのに、油断していたら違う話題だったとか。
「話を聞くのは全然嫌じゃないし、興味もある」ということは、その場に身を置くことそのものがイヤなわけではなさそうですね。例えば、「私、みなさんのようにうまく会話に入れないけど、みなさんのお話は面白いし、この雰囲気が楽しいです」というようなことを伝えてみてはいかがですか?
でも、その場が苦痛なら、離れた方がいいのでは?
私はランチの時間に同僚と会話するよりも本を読んだりスマホゲームをしたいので、一人違う場所でお弁当を食べたり、外食したりしていました。ランチタイムに何をするかは自由です。ただ、職場の雰囲気もあります。職場環境が許すならご自身にストレスの少ない方法を選んでほしいな、と思います。
早坂先生からの回答
人とつながることが苦手な方、私の周りにも結構います。そういった方が新しい人脈を自分で開拓するのはハードルが高いですよね。自分の思いを伝える術は人とつながることだけではありませんが、何もしないと思いどころかあなた自身がどんな人なのかも伝わりません。
まずは質問に書いてあること
- 多くの人とつながることが苦手
- 人脈も発信力もあまりない
- どうしたら自分の思いを伝えられるか
友人、家族、職場の同僚、派遣会社の担当者、キャリアコンサルタント… 自分と直接つながる人は少ないかもしれませんが、話した人を介してその人とつながる誰かからアドバイスや情報を入手したりする中で、いずれは自分の思いを伝えることができるようになるでしょう。このような働きかけの積み重ねが人脈です。 この歩みを続けることで気心の知れた人との出会いがあるかもしれません。身近な人への話すことはそのための一歩です。
早坂先生からの回答
人間関係が面倒になるような経験があったようですね。察するに人一倍人を気遣う方で、相手への期待が裏切られたときに、だったら一人の方がいい…と考えるようになったのでは?と感じました。
正直、私も人間関係の面倒くささを感じています。
相手のちょっとした反応が気になって、自分のあの言動がダメだった?と自問自答することがしょっちゅうあるし、期待どおりにならない相手に憤りを感じることもあります。しかもたくさん(!)相手に怒りを感じるときや逆に自分が落ち込んだかと思えば、それが私だから仕方ないと開き直ってみたり(笑)
それもこれも相手に対する何らかの期待が、期待どおりにならないことによって自分の心が揺さぶられているのでしょう。内容によっては考えすぎて寝不足になったり、胃の痛みを感じたりすることさえあります。
そんなふうに悶々と考える中、最後に自分に言い聞かせる言葉があります。
「そんな相手のことをアレコレ考える時間がもったいなくない?」
どの道、相手か自分のどちらかを否定したい自分がいるので、そのどっちも開放するためにかける言葉です。一度試してみてくださいね。